経済的自立=自信…。自分の闇に触れ、濡れる目をしかと凝らして…
父の四十九日、
家族だけの集まりで滞りなく終わった。
母も肩の荷が降りたのか、柔らかな表情。
そういえば最近、
母に対してビクッとするようなことは、減ってきた気がする。
母と喋り、兄弟と喋り。
とても穏やかな時間の流れの中、
私もとても幸せで。
帰りの車の中、ふと…
思わぬ自分の心の闇に触れ、涙をこらえた。
以前 私は、
お金への執着の手放しワークを行なった。
お金は私にとって、母だった。
そして、手放したはずだった。
だけど、このお金への執着は消えない。
経済的自立=自信
私の中の、その関係が崩れることはない。
この数ヶ月、
それは日ごとに重くなり、焦りとなり。
私を少しずつ蝕みはじめていた。
何が私を蝕んでいるの?
その答えはやはり、家族と過ごす中にあった。
その答えは劣等感と嫉妬からの孤独。
母に対して。
兄弟に対して。
夫に対して。
ちゃんと稼いだ経験のある人は、
経済的自立が可能な人は、
なんて堂々としているんだろう。
なんて自信があるんだろう。
ネットで発信する人たち。
パートに出るお母さんたち。
朝ドラの主人公たち。
なぜそんなに当たり前の顔で、
毎日働きに出られるのだろう。
なぜそんなに当たり前の声音で、
人と対等に話せるのだろう。
悔しい悔しい悔しい悔しい…っっっ
私だって頑張ってきたのに!
私だって闘ってきたのに…っ!
父の納骨のタイミングに対して。
兄の意見は、母が決めればいい。
弟の意見は、家族で決めるべき。
私は、母と兄弟が良ければ。
母の死後の遺産について。
兄弟は、母の死後に兄弟で決めればいい。
私は、母と兄弟がそれでいいなら。
母から、今後年金も減るから最後にと。
“自分のために使いなさい”と渡されたお金。
兄弟たちは、
それ以上のお金を孝行に対して使うし、実質的にも動くだろう。
だから、受け取るときも余裕がある。
私は、
お金の面はもちろん・実質的にも、孝行していける自信がない。
だから、受け取るときにだって酷く動揺する。
悲しい悲しい悲しい…っ……
私だって母の力になりたいのに…!
私だって親孝行したいのに…っ
私だって同じ、お母さんの子なのに…!!!
私だって同じ、兄弟なのに!!!
自分で稼いだお金が、手元にあるかないか…
稼ぐ恐怖心を、持つか持たないか…
それがどれだけ、私を惨めにさせるか…
なんで私ばっかり、
こんなに惨めなんだろう…
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