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追い風に乗る時

 うちの夫婦の場合、情報を外から仕入れるのは私の役割で、夫はその情報を聞いて、整理したり意見を言ったりする役割といった感じ。なので、表に出るのは私で、夫は後ろに控えているというのが常だった。

 ところが最近、メールで受け取った商工会議所の起業セミナーのことを夫に伝え、さりげなく(ダメもとで)水を向けてみたら、夫はなんとその場で申し込みフォームに記入して、あっという間に申し込んでしまった。もちろん、自分の名前で。

 あまりにも予想していなかったので、私のほうが面食らってしまった。

 ここのところ、私が単発の仕事に注力したり、自分の学びに時間を取られて、一向に事業計画のブラッシュアップをしない様子を見ていて、夫はそれとなく私を急かしてきていた。発破をかけられて久しぶりに事業計画案の見直しをして、修正したものを夫に提出したのだけれど、日付を見ると前回の案から1ヶ月半が経過していた。

 そうか。私は1ヶ月半もプランから離れていたのか。

 忙しかったこともあるけれど、私はあえて寝かせておいたといったところもある。いくつかの新しい出会いの機会が控えていたし、その出会いによっては自分たちのプランの方向性も変わるかもしれないから、今は細部を詰めずにちょっと置いておこう的な。

 そうしている間にも夫はエネルギーチャージをしていたようで、ついに夫から急かされる日が来た。そして、今回のセミナーの申し込み。

 寝かしている間に、どうやら夫に“その時”が来たらしいことを知る。

 その起業セミナーは単発の聴講型ではなく、1ヶ月間の連続講座で、途中、自分のビジネスプランを発表する時間も設けられている。本来、夫はそういうのが苦手なタイプなのに。

 その姿は無理して頑張っているとか、焦っているとか、私に良いところを見せたいとか、そういう感じはなく、なんだか自然の流れでそうなっているようで、私は「花は時期が来たらつぼみをつけるんだなぁ」と感動している。

 「そろそろ自分たちのロゴマーク(?)みたいなものも作ろうよ」と夫が言い出し、なんだか先導されているようでうれしいなと思う。

 ビジネスプランのブラッシュアップも、そろそろ最終段階を迎え、当初のプランに比べるとずいぶんスッキリしたし、手が届く範囲の無理のない構成に仕上がってきた。

 夫が前向きになってきたこともあり、いよいよ船出感もあり、私個人にも良い縁が巡ってきているので、ここは追い風に乗る時か?と感じている次第。

 私に巡ってきた良縁については、いずれまた。

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