見出し画像

率直でありたい

 久しぶりに職場に顔を出した。必要な資料があって、それをコピーさせてもらいに行ったのだ。長居するのも迷惑かと思って、業務のすき間時間に前もって予告した上で出向いた。

 15分弱の滞在で、近況をざっと話して、用事を済ませて帰った。自分のことばっかり話して相手の話をほとんど聞かなかったな、と帰り道に思った。なんと自分勝手な登場だろうと自分で呆れる一方で、私はそれくらいワガママでも良かったんじゃないだろうかとも思った。

 いつも書いていることだけど、私はいつも自分を優先しなさ過ぎる。職場にいた時もずっとそうだった。だから時にはこれくらい傍若無人に振舞ってもいいし、何と言っても私はあの職場をすでに去ったのだから、今後どう思われようと関係ないのだ。

 退職する時は意気揚々と辞めるのは何だか変だし、申し訳ない気持ちもあって、退職後の予定については口を閉ざしていた。けれど、もう辞めたのだから、むしろ元気にしていることを伝えたほうが相手も安心するのでは?と思って、いま楽しんでることを伝えた。ややオーバーなほどに。

 帰り道に思ったのは、他人にどう思われようが自分が笑顔でいるほうが大事ってことだった。もちろん、わざと迷惑をかけたりするのは論外だし、嘘をつくのは違うと思うけど、私の近況を率直に楽しいと伝えて、それで相手がどう思うかはもはや相手の問題なので、気にする必要ないよな。

 まあ、これだけ書いてるってことは気にしているからであって(笑)、このモヤっとしたものをnoteに吐き出してスッキリしようとしている。私はここでもう一人の私と会話をしているのだ。

 あれで良かったんだよね?
 うん。気にせんでええよ。
ってな具合に。

 若い頃には意識しなくても率直に話ができたけど、いつのまにか言いたいことを飲み込むのがうまくなってしまった。もう失う立場はないのだから、飲み込む必要なんてない、はず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?