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お便り

新しく始めた仕事の段取りが一段落して、この一週間から10日ほど、これといってタスクがない。

こういう時は、ちょっとした停滞感を抱いてしまうが、本当に停滞しているのかどうかは少し先にならないと分からない、というのが人生の難しさであり、面白さでもある。

たとえば、この瞬間にも私に仕事の依頼メールを書いている人が、世界のどこかにいるかもしれない。
あるいは、そのメールは誰かの下書きのボックスに入って、送信ボタンが押されるのを待っているのかもしれない。
いずれにせよ
私の手元に届くまでは、私にとっては『何もない』状態なのだ。

世の中には私あての仕事の依頼が一切ない。
見えていないだけで、どこかにはある。

そのどちらかが分からないところに、人生の妙味がある。

そして、そのお便りはもうすぐ届く。私の元に。
たぶん。

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