空手道場は、子ども達にとっての「心の道場」でした
今週の一枚は、
3才の女の子からもらった造花の写真。
(カバー写真にしてるもの)
というのも、ライターの仕事で、
全国の小学生の習い事教室を取材していて
今回行った空手道場🥋の看板娘の女の子が
くれたものです🌼
本当は2本あったけど、
私がじゃんけんで負けたので
小さい方をくれました笑
というわけで、今回は
初リアル取材レポを書いてみようと思います!
武道家と小学生の2つの顔
今回取材したのは、小学1年生〜小学6年生までの子ども達が対象の空手道場。
道場の扉を開くと、
造花をくれた3才の女の子(師範の娘)がお出迎え!
「きゃ〜〜〜!」と言って
テンション爆上げで、片手に🍙を持ちながら
私の周りをクルクルと駆け回る、、、🤣
そして、お稽古が始まる10分前。
小学1.2年生の男の子達がゾロゾロと
道場に集まり出したと思ったら
全力で走り回ったり、戦いごっこが始まったり
大声出して転がり回ったり。
子どもってこんなに元気だったっけ!!?
と、子ども達のパワーに圧倒されました。
けれど、師範(40代くらいの優しいおじちゃん)がきてお稽古が始まると、みんなの顔つきが一気に変わる。
空気もピリッと。
背筋を伸ばして
「はい! 師範!」と大きな声で
真剣な顔つきで、稽古に励んでました。
それに、私とか取材メンバーの前を通る時
一回立ち止まり、一礼してくれる。
子ども達の礼儀正しさに、びっくり。
お稽古が始まる前は、あんなに騒いでいたのに
いまはもう、武道家の顔だ。
正直、ここまで変わる
あの子達の変化に驚きを隠せませんでした。
けれど、お稽古が終わった途端、
やっぱり小学生の顔に戻る。
わいわい騒いでから
「お腹すいたー!」とものすごい勢いで
帰って行く。
すごかったなぁ。
カッコいいと、可愛いが混ざってて
見てて全然飽きなかった。
お稽古の本当の目的とは
今回取材した空手道場は、相手に打撃を与えて戦うスタイルの空手ではなく、形の上手さなどを個人で競う(相手はいない)スタイルの空手。
試合がないから、最初から勝ち負けがない。
そして、指導にも特徴がある。
お稽古の最終目的は、
空手がうまくなることではなくて
子供たちが本当の意味で自信をもつこと。
「学校のテストの点数なんかじゃ、人は評価できないから。そんな外側のことじゃなくて、自分本来の魅力や長所に気付けたり、自分にはこんな力があったんだ!ってことを子供達にわかってほしい。30歳になったときに、本当の意味で自信をもった大人になっていてほしいんです」
そう言った師範の言葉は、とても力強かった。
外側の何かじゃなく
『自分は、何があっても大丈夫!』
という内側から湧き出る根拠のない自信って
とても大切だと、大人になった今思う。
それを、子供のうちから
自然と身につけられたら最高だよね。
そしてもう一つ、この道場には特徴がある。
それは、入り口に置いてある「交換日記」。
その日あった楽しかったことや悲しかったこと
恋愛相談
親にも学校の先生にも言えない悩み事
なんでも書いていいよー
っていうノート。
創業以来続けているみたく、何十冊もあって
中には小学生の子ども達が一生懸命書いた文字がびっしり。
これがある理由は、
学校や家庭に居場所がない子たち
どこに相談すればいいかわからない子たちの
心の居場所を作りたいから、とのことだった。
ありのままのあなたが素晴らしいんだよー
だからそれに気づいてね
何かあったら、何でも相談してねー
ここにあなたの居場所があるよ
わたしが知らなかっただけで
こんな風に子どもと向き合ってる習い事や先生がいると知って、心がじんわりと温かくなった。
自分が子どもに戻るとしたら
こんな先生に出逢いたいなって
素直に思う。
まさに、心の道場。
素直で、自分に自信をもった子ども達が
育っていくんだろうな。
取材以外のことで、色んなことを感じたし
すごく勉強になった一日でした。
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そして、帰り道。
初リアル取材、頑張ったね!
ってことで、編集者さんが
ラーメンをご馳走してくれた。
緊急事態宣言がちょうど明けたのもあって
ハイボールも一杯。
お酒に酔った勢いなのか
「あなたみたいなスキルはまだまだだけど、
モチベーションがある子、大好きなんだよね〜」
と、編集者さんがぽろっと呟いた。
その言葉が心に染み渡って
それと、張り詰めていた緊張が
ぷつんと切れて疲れが一気に押し寄せてきて
だけど、やっぱり
今日楽しかったなぁっていう
充実感でいっぱいになって。
何度も行ったことがある
ラーメン屋さんだったけど
これまで食べた中で、一番美味しかった。
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