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【ムニ】クリスマス企画の台本を販売し、ガザ地区への寄付金とします

『ムニのクリスマスホリデー!』というささやかな演劇公演が終演した。クリスマスを憂鬱に思っていたわたしは、異性愛規範や商業主義が蔓延し、二人で過ごすことや家族で過ごすことが強調されるクリスマスの時期に、気楽に過ごせるような、楽しくいられる場をひらきたいと思い、この演劇公演を含む企画を動かしていた。黒澤優美と宮崎玲奈、各人のクリスマスにまつわる短編2作品を上演したが、どちらにもパートナーを持つキャラクターは登場しなかった。演劇作品を上演し、飲み食べしながらそれを観るという、クリスマスにまつわるわたしたちのささやかな「場」は終わった。

先日、ガザ地区の死者は2万8千人を超えたというニュースを見た。子どもたちや女性の多くが犠牲となっている。そこにはクィアたちも存在する。わたしたちは、憂鬱に思ってきたクリスマスの意味を変容させ、消化することはできたと思うが、同じクリスマスの日に、夢を諦めなければいけない人、安心して眠れない人、文化を奪われてしまう人が存在すること、多くの血が同じ時間に流されたことを無視したくはないという考えに至った。

この動画を12月に入ってから観た。稽古中のことだった。
【緊急生配信】D2021×CLP「ガザで一体何が起きているか -民族浄化とは何か-」↓

権力主義・植民地主義によって、その人がその人として生きる尊厳も文化も剥奪されている現状をわたしは他人事ではないと考える。

ささやかではあるが、『ムニのクリスマスホリデー!』で上演した2作品『ハッピーニューメリーバースデーイヤークリスマス』(作:黒澤優美)、『向ヶ丘遊園跡地にて』(作:宮崎玲奈)の台本を販売し、ガザ地区支援の寄付金にあてたい。
クリスマスの日に限った事柄ではない。日々出来事は起こっている。わたしは出来た人間でもないし、微力な力しかない、というか、そんな力もない。が、この最悪な現実を無視したくない。ちょっと変わったクリスマスの短編2本が、今年、来年のクリスマスを過ごすお守りとして、必要な人のもとに届くとよいと考える。戯曲(演劇の台本)に馴染みのない人も、読み物として、また、何人かで集まって声に出して読んでみる(上演は6人でやりましたが必ずしも6人必要という訳ではありません。1人でも2人でも読める)など可能かと思う。

①台本は下記サイトから購入することができる。
商品は同じですが、販売価格の異なるものを3種類用意しています。PDFデータをメール送付の形でお送りします。

②台本の売上は下記に全額送ることとする。
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン 

お金を使うという選択肢も一つかと思うが、情報を調べて知ること、知った情報を拡散するなど、出来事への向かい方は複数あるだろう。一刻も即時停戦がなされることを願う。わたしは以下の情報媒体から情報を得ていましたので、最後に下記に記したいと思います。

毎日を生き延びることだけで精一杯な時もあるかと思います。いろんなことが「ことばに”ない”」のかもしれないけれど、想像力の行く先と現状の改善を祈ります。

文章:宮崎玲奈   協力:黒澤優美

演劇作品をつくっています。ここでは思考を硬い言葉で書いたり、日記を書いたりしています。サポートをいただけますと、日頃の活動の励みになります。宮崎が楽しく生きられます。