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テーブルの下の天使たち。

愛犬の事を書き始めると、いろんな場面が走馬灯のように脳裏に蘇ってきてしまい、頭の中が言葉で一杯になってしまい驚いた。初めての経験だと思う。
隣でちびがクーックーッと寝息をたてて眠っている。

以前住んでいた部屋は◯LDKという間取りで、ダイニングにはテーブルと椅子を置いていた。2匹のワンコ達はLでほとんど過ごしていたと思う。家族の食事の時、彼らは何処で何してたっけ?と思い起こしてみると…一時期テーブルの下にいた。

Mフライポテトが無性に食べたくなる時ありませんか?最近は滅多にないが、昔はよく買いに走った。
子供達も大好きだったので、買って帰ると大急ぎで食べた。冷めると美味しくなくなってしまうから!!
揚げたてのポテトはやっぱり最高だった!
ただ、必ずポテトの小さなかけらを゙誰かが落としてしまう。偶然にも側を通ったどちらかのワンコがパクっと食べてしまった。
人間の食べ物は与えてはいけない。カロリーも塩分も高いし…みんな心得てはいたが、事故的なイレギュラーも時には起こる。

それからだと思う。家族の食事の時間になると…テーブルの上におかずやお茶碗やらを゙並べ始めると…
ワンコ達が見当たらない。ま、いいか。それどころではなくて、私がバタバタ忙しくしていると、
「お母さん、るりおとちびが歯見してるで!笑」
(関西弁。見せてるを見してると言う)
テーブルの下を見ると、2匹がちょこんと並んでおすわりし、歯を見せているのだ。
笑っている…というより、歯を見してる…という表現の方がぴったりだった。(ああ、写真を撮っておけば良かった!)よく、愛犬の笑顔…という写真や映像を見て、可愛いなあと眺めていたが、なんか違う〜!
うちのワンコ達は…あかん、面白すぎる。家族の爆笑を誘っていた。

ある時、私の朝食の食パンが消えてしまった。
朝、私はバタバタと忙しく動き回っていた(ちょっと落ち着こうか、私。)お皿に食パン(トーストする前の)を乗せテーブルの上に置いた…はずがコーヒーを淹れている間に消えてしまった。えっ?
テーブルの下を覗くと…るりおがムシャムシャと私の食パンを…1枚ほとんど食べ終えるところだった。
しまった! いろいろ躾はしたはずだったのに、テーブルの上の物を勝手に持ってって食べてはいけない、と教えていなかった…ああ…るりおは軽々テーブルに登り、時々叱っていたのを忘れていた。すっかり油断していた。何でるりお兄さんが叱られているのか…ちびは知らなかったが、それ以降るりおはお利口さんだった(と思う)。

最近、私が台所に立つと必ず、ヒタ…ヒタ…と歩きながら(足が弱ってきているので時々よろけながら)ちびが覗きに来る。そのまま真っ直ぐ進むと壁にぶち当たるな…と思いながら様子を伺うと、ちびはやはりゴン!と壁にぶち当たっていた(目があまり見えていないため。勢いはないのでそれ程の衝撃は受けていない)。しかし彼はまた壁へと向かって行く。「ちび、こっち」側まで行って声をかける。耳もかなり遠い。
飼主を認識したちびは「もっとはよゆーてくれたらいいのに…ぶつかったで、おれ」という顔でこちらに来て、私の足元でペタッと伏せて休憩している。
今日もご飯作るよ、ちび。

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