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監督のスタイルを全面に押し出したMリーグチームをつくろう


新たなファン層の獲得に向けて

「“もっと”この熱狂を外へ」

このキーワードの通り、Mリーグは世間的にかなり認知度が上がってきていると感じる。

帰りの電車では中継を見ているサラリーマンを普通に見かけるし、会社でもMリーグの話ができる人が以前より確実に増えてきていると思う。

今回はMリーグが更に人気を獲得するために何が必要か、「推し」といった観点から考えてみた。

人推しについて

プロのたゆまぬ情報発信 + チームのサポート = 人推しに繋がる

情報発信について、Mリーガーは相当努力している。SNSを見るとたゆまぬ活動を続けていて頭が下がる。
麻雀界全体に目を向けても、最近はどのプロもかなり積極的に発信している気がする。こういった状況は凄く良いと思う。

たまーにコンプライアンス的なところやSNSでのお気持ち表明で燃えているのも見かけるけど、この辺りを予防するのはかなり難しいと思う。
ある程度自由がないと盛り上がらないので、上手く火消しをしつつ、引き続き盛り上げていってくれるといいなと。

とはいえ個人での努力にも限界があるし、セルフプロデュースは自分を客観的に見て周りに売り込む力がないとできない。

特にMリーガーに対しては、チームで上手にその人の魅力を伝えていった方がよい。折角その舞台に立っているのだから、個人としてもチームの情報発信力を利用しない手はない。

これを既に実践しているチームもある。
サクラナイツは監督が各メディアに露出しつつ、選手たちをうまくそこに当てはめて宣伝している。立ち回りが半端ないし、フットワークが軽過ぎる。
風林火山も「気ぃ狂うわ」グッズの発売とかセンスがあり過ぎる。勝っちゃんがOKしたことも非常に感慨深い。アザラッシュの時の塩対応は遠い過去のお話なんだなと。

共通しているのは、その人の雀力に相当する情報発信であったり、以前より凄く成長しているなー、と視聴者が実感できる様なドラマ性のあるコンテンツは、選手の好感度アップとして成功している印象がある。

その辺りをフットワーク良く取り入れているチームの配信はまた見たくなる。そうして固定ファンができていくのだと思う。

箱推しについて

どちらかというと、箱推しを増やすことが課題

Mリーグはまだ歴史が浅いが、これから考えるべきは箱推しを増やすことだと感じている。理由は、以下のMリーグ自体の課題ともつながってくる。

  • Mリーガー個人にかかる責任が重い

  • Mリーガーの移籍話がないため、オフシーズンの話題性に欠ける

こういった課題を解決するには、もっと箱が魅力的になって、選手ではなく箱が中心のチームが出てくることが望ましい。

以下、もう少し掘り下げる。

Mリーガー個人にかかる責任が重い

麻雀自体はある程度運ゲーだ。にも関わらず、数年下振れすると首候補というのが状況的にしんどい。見ている方もツラい。
今は、「Mリーグこそがもっとも稼げる!」ということで大多数のプロ雀士の目標になっているけど、ある程度稼げて知名度を上げられるコンテンツが出てきたらそっちを目指す人も出てくるかもしれない。そんなコンテンツ後30年位は出ないと思うけど、言いたいのは選手がめっちゃ疲弊しているんじゃないかなと。

SNSとかチーム楽屋配信とか、メジャーになればなるほど、アンチでもなく、面白がって不快なことを言う輩は必ず出てくる。そんな時、選手を守る仕組みみたいなものが欲しい。
色々手段があると思うので、これに関してはまたどこかで考えてみたい。

Mリーガーの移籍話がないため、オフシーズンの話題性に欠ける

あとチームの移籍話が話題にならないのは、今はチームに所属しているだけでステータスとなっており、どのチームに所属してもあまり変わらないからだ、と勝手に思っている。

チームではなく選手に人気がある状況だと、チームは入れ替えをする理由がない。結果として少しでもドラマ性を持たせるために、首ルールみたいなものができていく。

箱推しを増やすにはどうすべきか?

ここでタイトルに繋がって来るのだが、

「監督が中心のチームを作れないか?」

という案はどうだろうか。
既にセガサミーフェニックスは今期、近藤さんを監督にして再出発しているが、そういうことではなく、打牌や鳴きも監督のスタイルを反映する様なチームを作ってみてはどうだろう。

選手もそういった意図を理解した人が選ばれるし、選手が負けたとしても基本的には監督の責任となる。
仮に首を切らないといけないときは、成績ではなく如何に監督の指導通りに打牌できたか、というのを基準にするのだ。

勿論監督には圧倒的な雀力が必要になるし、それだけでなくスタイルやキャラに特長が無いと厳しい。それこそ、魔王やコバゴー、多井さんが監督になったら面白いだろうけど、今すぐは当然難しいだろう。

それにここまで書いて大きな問題に気付いたのだが、この案はもうすでに神域リーグで実施されているのであった。
なので、神域リーグが今後も盛り上がる様ならMリーグでも取り入れてみる、で良いのかもしれない。

まとめ

言いたいのは、チームコンセプトがはっきりしていると箱として推しやすい、ということ。ロボゴー指導の元で4人のロボがいるチームができたら、勝っても負けてもめっちゃ応援する人が出てくるのではないだろうか。

人に依存しない、組織のブランディングで運営するMリーグチームというのも一度見てみたいものである。

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