就活で人生狂ったら
就活に失敗してから
ずっと人生が狂ったと思っていました。
はじめて自分の思った通りの進路に進めなくて
ずっと沈んでいて、結局組織勤めが合わず、
たくさんの転職を繰り返しました。
27歳で、5回転職しました。
正社員、契約社員、パート、バイト全部やりました。
最後の組織勤めだと思って応募したバイトなんて、
1回行っただけで号泣してしまい、1日で辞めました。
組織勤めが本当に合いませんでした。高圧的な上司、人間関係、残業、色々な要因はあります。
どれだけ仕事で成果が出ても
どれだけ人間関係に恵まれた職場でも
精神も体もボロボロになりました。
なんでこんなことになったのか、
就活で失敗したのがすべての元凶だ、辛すぎて死にたい、普通に生きられない、頑張れば頑張るほどうまくいかない、負のループでした。
でも、最後のバイトを辞めた時
気付いたことがあります。
私は、たくさんの人に愛情をもらっていたと。たくさんの人にやさしくしてもらっていたのに、自分が辛い辛いとなるばかりで、周りが与えてくれている愛情に全く気付きませんでした。
新卒でペーペーのくせに、生意気にもたくさん愚痴を言ってしまったのに一緒に話すの一番楽しい、なんだかんだ好きだよと言ってくれた先輩。
どれだけ生意気言っても、笑わせてくれて、退職の際には、かわいい子には旅させた方がいいからとメッセージを書いてくれた上司。
人として信頼できる、なんて言葉をくれた上司。
どれだけ文句や愚痴を言おうと、受け止めてくれた同僚。推しメンだったよ、あそこまで真摯に仕事に取り組める子いなかったよと言ってくれた先輩。逃げるように辞めたのに、最後の最後まで褒め続けてくれた上司。
辛いの気付けなくてごめんの言葉と、体調を気遣ってくれたその姿勢。
そして、こんな社会不適合者なのに、離れていかなかった友達。軽蔑されるかもと思って、全然相談できなくて。でも辛すぎて、少しだけ話した時に、誰一人として、私を否定しなかったよね。辛かったら辞めてもいい、休んでいい、場所が違うだけ、どれだけ救われたか。
みんな私が悪いと言わなかったし、我慢が足りないなんて言わなかったし、私を責めた人なんていなかったよね。ダメなところ見せても、離れていかなかったよね。
私は何かを成し遂げないと、価値がない人間だと思い込んでいました。
それは、親に1度も褒められたことがなかったからだと思います。
どれだけテストでいい点とろうと
どれだけ絵や作文で賞をとろうと
どれだけ習い事のピアノで評価されようと
どれだけ受験を頑張って
良い高校や大学の合格をもぎとろうと
なにを達成しても褒められなくて、でも褒めてほしくて
子供のころから頑張ってきたように思います。
だから、他者からの称賛や、肩書に固執していて、うまくいかないと価値がない、人に弱みを見せられない相談できない、ダメな自分を受け入れられない、過度の完璧主義になっていたと思います。
でも、就活に失敗して、仕事がことごとく無理で、ウツで、死んでしまいたくて、やっと休もうと勇気を振り絞った先に見えたのは、周りの人からもらったたくさんの愛情と優しさでした。今まで、ずっと自分にベクトルが向きすぎていて、気付くことさえできませんでした。キライな上司や合わない人や環境も多かった。でも、私がどれだけダメな部分を見せても、失敗しまくりでも、好きだと言ってくれる人、離れない人がいることに気付きました。
親に褒めてもらえなかった分、ありのままの自分では愛されないと思って、武装に武装を重ねてきました。でも、社会人になって組織勤めを経験し、本当に辛くて死にたかったけど、ダメな自分でも受け入れてくれる人たちがたくさんいることを知りました。親に褒めてもらえなくて悲しかった自分が、報われたように思います。ここに気付くために、あえて自分がどん底まで落ちてダメになる経験をしたのかもしれません。
組織勤めはもうしないけど、これからは恩返しの気持ちで、優しさと愛情を返せるように自分らしくいられる道をゆっくり探そうと思います。
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