見出し画像

新春から、近場で「乗り鉄」!@JR川越線、ニューシャトル(埼玉県)、東武佐野線(栃木県)

 心理士であると同時に、“乗り鉄”でもある「りらの中のひと」。

 「乗り鉄」道(合気道とか書道とかの「道」)には、盆も正月もありません(笑)。新春から、近場の鉄道旅を楽しみましたよ。今回は、埼玉県の鉄道に寄り道してから、東武佐野線に乗ります。佐野といったら、ラーメン!そして厄除け大師!鉄道ともども、満喫したいと思います。

***

 というわけで、夜明けの八王子駅から、八高線に乗ります。正月の早朝、しかもローカル線の下り列車ですから、乗客はまばら。高麗川駅で川越線に乗り換えます。川越までは、農地に住宅が点在する、典型的な郊外の風景です。それにしても、八高線も川越線も、なぜか暖房を入れてくれていないので、寒い寒い。川越駅で、埼京線直通列車に乗り換え(暖房入ってた!)、ひと心地つきました。

 私は「ゆる“乗りつぶし鉄”」なので、寿命が来るまでに鉄道全線乗りつぶせたらいいな、くらいに気軽に取り組んでいるのですが、大物・川越線に乗ったことで、一都三県のJR線は、ほぼ乗りつぶし(ほぼ、というのがミソで、京葉線・西船橋-南船橋駅間だけ残っている笑)たことになります。

 関東の鉄道の要衝、大宮駅でちょっと寄り道、ニューシャトルに乗ります。ニューシャトルは、いわゆる新交通システム。新幹線の高架橋に沿って走ります。東北・北陸(上越)新幹線の高架橋ができることで、地域が分断されてしまうことへの補償として請願して作られた路線とのことです。

 面白いのは、起点の大宮駅が、折り返し構造ではなくループ状になっていて、ホームに入ってきた列車は、折り返さずに、そのままぐるっと進んで本線に戻っていく作りになっています。ちなみに、終点の内宿駅は、普通の折り返し構造の駅なのですが、こちらもループにすれば、高価な電気設備が満載の先頭車が、片側だけあればいい列車になるのにね。なんか中途半端。

写真1・2・ニューシャトル大宮駅。こっち側(写真1)から入線し、あっち側(写真2)へ抜ける仕組み。

 列車は、新幹線の高架橋とほぼ同じ高さを走るので、景色がいい。しばらくの間、白化粧した富士山が美しく見えます。背後を新幹線が通過するのは、ちょっと迫力です。

 終点の内宿駅は、高架橋の下の小ぢんまりした駅。のどかな住宅地の中の駅でした。

写真3・4・内宿駅。

***

 さて、東北線と両毛線を乗り継いで、昼前の佐野駅にやってきました。ここで用事を済ませたあと、東武佐野線に乗ります。佐野線は、館林駅が起点なのですが、旅の都合で途中の佐野から終点・葛生駅に向かい、折り返して館林駅まで戻る、というスケジュールとしています。

 葛生に向かう2両の列車には、十数人の乗客がいたのですが、過半数は、外国人の若者でした。20分足らずで、終点・葛生駅に到着。

 葛生駅は、ローカル線の終点とは思えない広大な敷地を持つ駅。その一部は線路が剥がされ、太陽光パネルが敷き詰められています。

 すでに線路は剥がされているのですが、線路跡のその先には、削られた山並みや大きな工場が見えます。葛生の山では石灰岩や砕石が採られ、その昔は葛生駅に貨物列車が走っていたのですね。

写真5・6・葛生駅と構内。広い。これまでに訪れた場所だと、東海道線・美濃赤坂駅と佇まいが似ている。
写真7・8・葛生駅の先は、線路が剥がされているが、架線の支柱などは姿をとどめている。あの工場は稼働しているのだろうか…

***

 日が傾いてきたので、そろそろ戻ります。館林に向かう列車は、駅ごとに乗客が乗り込んできて、大勢の立ち客が出るほどに。館林駅では、特急列車の座席指定が満席になっている旨、繰り返しアナウンスされていました。そうか、帰省していた人たちの帰京のタイミングなのですね。毎年繰り返されてきたはずの風景。それが再び乱されることのないよう、願うばかりです。

(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?