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【本のご紹介】 松里公孝 「ウクライナ動乱-ソ連解体から露ウ戦争まで」

松里公孝 「ウクライナ動乱-ソ連解体から露ウ戦争まで」 (ちくま新書 2023年)

 ロシアによる対ウクライナ開戦から、間もなく2年。紛争と混乱が長引いていることは遺憾だとして、単純な勧善懲悪(「狂ったプーチンは、制裁されなければならない」)思考をアップデートし、事態の理解を深めなければならないと考えるようになりました。

 これまで、ロシアの軍事事情・戦略については、小泉悠氏の著作で学んだのですが、次はウクライナ側の事情を理解したく、本書を手に取りました。旧ソ連圏諸国の現代政治を専門とする法学者による、ウクライナの政治事情についてのレビューです。レビューといいつつ、500頁に亘る大作。知らないことばかりで、よい勉強になりました。というか、圧倒されて感想が出てきません。知ることは大切です。類書からもう少し学んでみようと思います。

 以下、なるべく簡単に要約します。

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