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【シリーズ・摂食障害11】「家族会」の存在(短報)

【シリーズ・摂食障害11】「家族会」の存在(短報)
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」

※長く勤めていた精神科病院を退職し、“街の心理士”へと華麗なる転身?を果たした「りらの中のひと」が、心理学やメンタルヘルス、日々の出来事などについて感じることを綴っています。

 摂食障害の理解と対応についての連載記事の、11回目になります。過去記事は、マガジンからご覧いただけます。

 「摂食障害と家族」について取り上げているのですが、この話題は今回で一区切りにしようと思います。今回は、摂食障害の家族会について、短くご紹介します。

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 これまでの記事で、家族は、患者様の症状に「巻き込まれる」存在であるとともに、ともに回復を目指す「援軍」でもあることをお伝えしてきました。患者様本人だけでなく、家族も「当事者」なのです。

 ところで、精神疾患や一部の慢性疾患では、病気への対処や生活の工夫、症状と付き合う気持ちなどを当事者同士で(専門家とは異なる視点で)分かち合う、グループ活動が行われる場合があります(「患者会」「自助グループ」「セルフヘルプグループ」など、さまざまな呼び名があります)。家族が当事者になる場合には、家族による家族のためのグループが作られることになります。摂食障害でも、いくつかの家族グループ・家族会が存在します。家族ならではの苦労や対処を語り合うのですね。

 ほとんどの家族グループ・家族会は、小規模で、独自のルールや運営方法をもって活動しており、インターネットで検索すると、いくつかのグループがヒットするものと思います(記事への掲載をご承認いただくなどの手続きを経ていないので、具体的なグループ名を挙げることは控えます)。

 当事者活動の大切さは、追って詳しく記事にするつもりではありますが、家族会というものの存在をここで短くご紹介しておきます。

(つづく)

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