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★こころの問題の例え方~「毒」とそれ以外★
こころの問題の例え方~「毒」とそれ以外
「サイコロジー・メンタルヘルスと日々のあれこれ」
前回の記事では、こころの問題の背景を、個人や集団の心身の健康を蝕んだり、平穏を乱したりするような、何らかの有害な心理社会的要因、すなわち「毒」に求める考え方を紹介しました。
心理士が個々のこころの問題を何に例えて説明するのか。その理解の枠組みにはそれなりの幅があります。その幅の中で、説明概念には(「毒」を含め)いくつかの類型があるはずなのですが、私の知る限りそれにまともに言及しているのは栗原(2011、pp.183-190)くらいだと思います。栗原氏は精神分析を基盤に臨床を展開する開業心理士であり、氏の考察は主に精神分析の諸理論・諸概念に基づくものです。精神分析以外の分野からも補足しつつ、氏による仮説(これがなかなか面白い)を紹介していきます。ゆえに私のオリジナリティは残念ながら1割ほどもないことを告白いたします涙。
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