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【睡眠衛生指導】“寝だめ”はできない

【睡眠衛生指導】“寝だめ”はできない
「デイケアの中のひとが語る、精神科まわりのあれこれ」#80

 好評連載中の「睡眠衛生指導」についての記事。今回は、いわゆる“寝だめ”はできない、というお話。短めです。

 ふだん頑張っている皆さんは、せめて週末くらい“寝だめ”して睡眠不足を補いたい、とお考えかもしれません。けれども、睡眠衛生指導的には、“寝だめ”はNGです!

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 睡眠は生体のリズム(概日リズム)によって支配されています。“寝だめ”をする(長時間睡眠する、いつもと異なる時間に睡眠するなど)ことは、このリズムを壊してしまうことになります。

 ですから、ふだんから生活全体のリズムを整え、睡眠不足にならない生活を心がけるしかないのですが、そんなこと言っていられませんよね(自分にも問いかけている)?

 であれば、もし、週末の土曜日に多めに寝るのであれば、翌日(日曜日)には、“ふだん通り”のリズムで生活するとよいでしょう。それが、ウィークデーのリズムを乱さずに、睡眠不足を補うコツになります。

 ちなみに、以前にもちらっと書きましたが、疲れや睡眠不足は、ふだんから少しずつ解消しておくのがいいのです。そのために有効なのが、短時間の昼寝。20~30分程度、熟眠しない程度にお昼寝するのです。この程度なら、概日リズムを乱しません。これで、頭も体も、ずいぶんとスッキリしますよ。

(おわり)

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