精神障がい当事者の就労支援あれこれ(その7)「職業準備性について」(小まとめ)
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精神障がい当事者の就労支援あれこれ・その4から6(「職業準備性」について)の小まとめです。
・ひとが「働く」理由は、さまざまである。
・働くことの義務や責任を強調して「働かざる者、食うべからず」という考えに立つべきではない。働く・働かないに関わらず、それぞれの置かれた立場で、努力を続けていくことが大切。
・一方で、「働く」とは「労務を提供すること」であるから、単にやりたいことを実現するのではなく、求められる業務を遂行するという姿勢が大切。
・働くためには「準備」が必要。それは、新卒一括採用でも、障がい者の就労でも変わらない。
・障がい者の就労支援は、「職業準備性」という考え方に基づき行われる。職業準備性は、重視される順に「健康管理」「日常生活管理」「対人技能」「基本的労働習慣」「職業適性」の各項目が、ピラミッド状に積み重なったイメージで表される。
・心理的な安定(安心・安全)や、健やかな自己理解が、合わせて重視される。
・精神障がい当事者の職業準備性は、精神障がいの特徴を反映している。
・「障がい」を、個人の特性として理解するのではなく、環境自体や環境とのマッチングの問題として捉えるべきである。
・精神障がいの特徴は、「病気や症状が続いている」「変化に弱く、調子の波がある」「生活面や社会性にハンデが生じる」「若年発症で経験不足になりがち」「病状や機能レベルに個人差が大きい」「調子が目で見えにくく、自分や周囲が理解しにくい」などである。
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