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【コンプリート】漫画日記うめざわしゅん氏の漫画、読めるだけ読んでみた

Kindle unlimitedの範囲と、購入したものも含めますが、おそらく普通に読める、
うめざわしゅん氏の漫画を全て読みました。
3冊分の感想です。

『一匹と九十九匹と』

こちらは短編集
こちらは1冊で完了する話が連なる

狂気が普通に隣に存在し、日常の横糸としてそこにあることが不思議ではないのかもと思わせる。

人間の欲がむき出しな世界。うめざわしゅん氏の漫画を読むと、いかに普段私たちは欲望をひた隠しにして生きることを心がけているか、を逆に思い知らされるのだ。

特に、2巻は長編なのだけれど、出てくる人みな何かえたいがしれない。
主人公が、自分の母親の臨終に遭う場面からして、その感情表現がおかしい。
そんな時職場に神を盲目的に信じている女性があらわれる。

ネタバレになるので、詳しく書くことは避けるけど、最後の最後までこんなことが起きたらいけない、と思うことの連続。

短編集から派生したのがこちら
『ピンキーは二度ベルを鳴らす』

表紙の絵がまた…

主人公ピンキーは、とても小さい小人症の男性でヤクザ。
かわいいと言われるのが嫌い。
哀れみがそこには入っている言葉だから、だそう。
で話はまぁ、人情味のあるヤクザ話、とまとめると失礼かもだけど、そんな感じ。

うめざわしゅん氏の漫画は、好き嫌いがわかれるとは思うけど、ヒトの持つ底にある色々なものを、まるでパンドラの箱を開けたかのように描きだしていて、そういうのを視覚的に読めるのは面白い。

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