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意外な組み合わせでモヤモヤ解決策を考える

こんにちは!
食品の検査を担当する4月入社の新入社員です。
少し前にこんな記事を書きました。

普段、ただ闇雲に解決策を考えても行き詰まってしまうことがありますが、今回は非線形アプローチという手法を使い、前回あげた4つのうち3つの課題について、より具体的に解決策をあげていきます。

非線形の発想法(形態分析法):一見関係なさそうなあらゆるものの組み合わせによって多くのアイデアを出していくやり方。斬新な発想が出ることも。

紙社会  ×  〇〇

<課題>

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<解決策>
①LINE Bot
検体番号をメッセージで送ると、仕様書のPDF、もしくは検査の基準を返信してくれるLINE Botを作る。

②Teachable Machine
検体をカメラにかざしたら、検査の基準が出てくるモデル(アプリ)を作る。

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③penpot(アプリ試作ツールのようなもの)
仕様書をオンライン上で確認できる自社専用アプリを作成する。
専用サイトと連携できるかは不明だが、グループごとにアプリの仕様をカスタマイズできるようにする。(仕様書には自部署に必要な部分以外に多くの情報が含まれるため)

これらの技術を用いて仕様書をデジタル化することで、毎年数千〜万単位の紙を削減できると考えられます。


ハンコ押しすぎ問題  ×  〇〇

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<課題>

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<解決策>
①LINE Bot
音声で、押印したい書類の名前(番号)を言うと自動でデジタル押印。

②メガネ
まばたき2回で名前印、3回で日付印など、かけて目をパチパチするだけでデジタル押印できる。ついでに目の乾き度合いも教えてくれるため、ドライアイ防止にもなる。

③Teachable Machine(画像認識)
共有PCやタブレットを使用する際に顔認証をして、作業実施者を記録することで押印不要になる。

④指紋認証システム
アプリをタップする指を識別することで押印のかわりになる。

自社システムの使用を変更して、ログイン者の情報が反映されるようになればある程度解決できる気もしますし、実現が難しそうなものもありますが、音声、まばたき、顔、指紋など、さまざまな認識技術を使ったアイデアが出ました。使用ツール、端末に合わせて最適な認証ツールを選ぶのもいいかもしれません。


検査計画表の作成が半自動化・紙での運用  ×  〇〇

<課題>

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<解決策>
①Robotic Process Automation(RPA)
現状は自社システムからコピーしてエクセルに貼り付け→注意書きやメモ書きを反映させる→マクロで必要情報抽出し計画表作成→目視で検査項目や内容チェック→印刷
このフローを、検査依頼書の画像か検体ごとにつけられたバーコードを読み取るだけで全自動でやってくれるシステムの構築。

②penpot
専用アプリを作り、タブレットで直感的に操作できるようにする。
検体番号入力で自動作成。
ペーパーレスにもつながる。
計画表は作成後にも、「必要物を準備しました」、「この検査を誰がやりました」、「培養(微生物を指定の条件で増殖させること)が完了しました」など、チェックをするたびに何度も必要になる。
現在はその度に押印したり、目視で確認してペンで印をつけるなどの作業がある。
それらに関して、これまでに出てきた顔認証や指紋認証と組み合わせたり、目視ではなく画像認識でチェックできるようにできたらなおよい。

後半少し詰め込み過ぎていますが、時間、ミス、紙の削減につながる工程であり、一度に全部は厳しいですがなんとかしたいと思っております。

あとがき

今回は所属するグループのメンバー、新入社員同期を巻き込んで、様々な課題についていろいろな解決策を考えてみました。

表:非線形アプローチでアイデア出し

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全ては紹介できませんが、超現実的なものから近未来的なものまで色々記入していただきました。

例)残業が多い → 当月の残業時間をメガネに表示させる
        → RPAで事務作業自動化
        → Googleカレンダーで各自のスケジュール見える化
  ダブルチェック過多 → チェックできる人員を増やす(教育)
            → 一次チェックはロボットにやらせる

いつもはある課題を解決するために何ができるかを考えますが、今回は、こんな技術やツールがあって、こんな悩みに使えるんじゃないという考え方を学びました。
発想法自体もおもしろかったですが、一人で取り組むのではなく、色々な人の意見を聞くことで、「その組み合わせは思いつかなかった」、「確かにその技術あったら便利!」など、様々な気づきがありました。
今後もこの発想方法を試したり、周囲に呼びかけることを続けていきたいです。

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また、ツールを知らないことにはこの発想法の威力は減少してしまいますが、今回デジタルツールを調べる上で、エンジニアの先端技術記事が紹介されているGithubのTrendingページを参照しました。
その中にあった「penpot」という直感的にアプリの試作品デザインが作れそうなもの(詳しくは調べられていませんが…)がおもしろそうだったので、今回解決策の一つに盛り込んであります。
ツールも日進月歩だと思いますので、今後は情報収集にも意識的に取り組んでいきたいです。


そして早速、表の赤枠で囲んだ画像認識による一次チェックのモデルを作ってみたので、興味のある方はこちらも読んでいただけると嬉しいです!

今回協力してくれた方々に感謝の意を込めて、挙げられた課題を解決するデジタルツールをじゃんじゃん作っていきたいのですが、筆者の知識不足のため、それはまだ先のお話で。




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