カラマーゾフの兄弟(上巻)感想

読み終わりました。

感動、いや、というより衝撃でなんども脳みそをお休みさせながら読み進めました。笑

本当に、常に自分のなかで何かが根っこから揺さぶられるような経験をしながらの読書だった。

本当に色んなことが起きた...。

何も疑わず信じていたものが、根元からゆさゆさ揺さぶられるかと思ったら、そこからさらにひっくり返され、かと思えばまた元に戻され。

しかし、もはやこの本を読む前の私ではいられなくなってしまった。そんな感じもします。それでいて、読んで良かったとも思う。

この本の根底にあるテーマ、それは「神の存在と悪の存在は両立し得るのか」。

2週前のキリスト教概論の授業で提示されたテーマと全く同じです。

このテーマが、カラマーゾフの兄弟たちの間に巻き起こる出来事を通して実に、恐ろしいほど雄弁に、描かれているのです...(;_;)

途中、何度も苦しくなった。

特に終盤にかけては。ドーミトリィに暴力を振るわれた大尉のエピソードなんか、本当に衝撃だった。。

なによりも衝撃なのが、なんと言っても最後のイワンの長〜いセリフですね。

あぁ...今すぐには自分の言葉で表しきれないし、今の自分の気持ちを結論づけることもできない。

すっかり物語に引き込まれてしまったので、私はまさに今アリョーシャと同じ気持ちでいます。

アリョーシャになってイワンの話を聞いていた。

この話の唯一の良心、アリョーシャの存在が本当に輝いています。アリョーシャ、なんていい子なんだろう(;_;)


とにかく、早く中巻を読みたい気持ちと、同時になんだか心苦しい気持ちと。

今日はこの辺で終わりにしときます。少しずつ消化できればいいな、と思ってます。今は咀嚼も満足にできてないまま読み進めて、お腹がビックリしてる感じなので。

一晩寝て、その後、ゆっくり考えられればいいなと思います。

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