成長
小学生になったばかりの娘の話。
娘は私が仕事が休みの平日は息を切らせながらドアを開ける。
走って帰ってくるようだ。
今日も走って帰ってきた。
うちは地下に車庫があるので、リビングのソファに座っていると、階段を駆け上がってくる足音が小さく聞こえてくる。
今日も息を切らせながら帰ってきて、ひょこっとリビングのドアから顔を覗かせて、私がいることを確認して安心したような嬉しそうな笑顔で
「ただいまぁ」と帰ってきた。
黄色い帽子が可愛らしい。
「お友達が公園にいたから遊びに行ってもいいかなぁ??」
これは初めての事だった。
いつもだったら、「公園行きたーい」と言うところ。今日は「行ってきてもいい?」だった。
近くの公園は自宅と小学校の間にある。
そうかぁ。小学校に1人で行って、1人で帰って来れるようになったら、1人で公園にも行けるようになったのかぁ。と不思議な感覚になる。
今までは一緒に行って、一緒に遊んでた。
最近は一緒に行ってもベンチから見ているだけだったりしたけれど。
まだ歩けない位小さな頃から、抱っこで連れて行ってた公園に、1人で走って行くようになったのかぁ〜。不思議だ。
「いいよー。時計はわかるね。5時になったら帰っておいでね。何か困った事があったら帰っておいでね。公園から別の場所に移動しちゃダメだよ。」
ついて行こうか迷ったけれど、ここはあえて行かないでおこう。
帰ってきたばかりの娘を見送った。
大きくなったなぁと改めて思う。
夜宿題を一緒にやる。
少し前まで数字も書けなかったのに、今日の算数の宿題は、足し算だった。
「しき」も書いて解いて行く。
ただの数字遊びのような算数が、急に算数らしい算数になった。
子どもの成長のスピードには本当にびっくりさせられる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?