磁気探査での失敗「空調服」

 今回の失敗は「空調服」
 空調服とは、夏の工事現場でよく見られるファン付きの作業服のこと。空調服には充電式のバッテリーがついている。
 磁気探査は磁気反応を利用して不発弾を探す仕事、探査する場所を特殊なセンサーを持って歩き、磁気反応を記録用紙に記録し、反応があった場所を重機や人力などで掘削し、反応した物を探していく。
 ある日の現場で、会社から支給されたばかりの空調服を着た自分は感動した。こんなに涼しくなるのかと。しかも風量の調節も可能であることに気づいてさらにテンションが上がっていた。磁気探査の現場は基本的にセンサーを持ってひたすら歩くことなので、これがあれば作業効率も格段に上がるだろうと期待も膨らんだ。探査を開始してしばらくセンサーを持って歩いていると、記録をとっている人から「なにか反応する物持ってないか?」と確認された、思い当たりがないので「何も持ってないです!」と元気良く答えた。しかし、空調服のバッテリーは磁力を持っているのでセンサーはもちろんその反応を拾ってしまう。空調服を着て上機嫌の自分はそのことを忘れてしまっていた。その後すぐにバッテリーが反応していることが判明し、それまでに探査した部分はやり直しになってしまった。
 磁気探査の初心者の方には、探査を始める前にバッテリー等のついている物を持ってないことを確認することをおすすめします。                             
 


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