変わるメイプル金貨。エリザベス女王からチャールズ三世へ。
変わるメイプル金貨。エリザベス女王からチャールズ三世へ。
今注目を集める、「金」の価値ですが、インゴットの人気は衰えることを知らず、YouTubeにて大人気投資家のテスタさんは金は「もうずっと上がり続けると思う」という発言もしており、円やドルで持つというよりも金の塊、インゴットで自分の資産を持つという選択を持つ方が非常に多くなってきた印象です。
注目を集め続ける金ですが、ひとつ問題が発生しました。メイプル金貨などはカエデの葉をモチーフにしており、エリザベス女王が1952年に即位してから亡くなる2022年まで70年に渡りメイプル金貨の片面をエリザベス2世が形どっており、その肖像画も若いころのエリザベス2世から年を重ねていった時の顔のしわなども表現されて70年という長きにわたってメイプル金貨を飾ってきました。
それだけ金貨といえばエリザベス2世のイメージが強いのです。また、エリザベス2世であるからこそコインをペンダントトップの枠に留めてペンダントネックレスとしてジュエリーとしても楽しめることができました。
しかしながら、エリザベス2世からチャールズ3世に変わったことによってメイプル金貨をペンダントにしてファッションとして楽しもうとする消費者のけが変わります。「新しい金貨はいいけれどやはりエリザベス2世のほうがいい」「おばあちゃんならきれいだけどおじいちゃんを身に着ける気にはなれない」「エリザベス2世だから身に着ける価値があった」こんな声がちらほらど街から聞こえてくるようです。
ここにはエリザベス2世の栄誉のある功績やその上品なたたずまいがあることはありますが、どちらかというと感じるのはジェンダー的な男性女性の価値観の違いです。
おじいちゃんは汚いもの、おばあちゃんはかわいらしいもの。
男性は汚いもの、女性はきれいなもの。
男は野性的で、女は上品。
そんなイメージがあるからこそチャールズ3世の肖像画が付いたメイプル金貨を身に着けるよりもエリザベス2世の方がよかったという声が聞こえてくるのです。もちろん世俗的なチャールズ3世のイメージも極東の日本にまで及んでいることを加味しても、男女差のジェンダーギャップによる声だととらえることは十分に可能であると思います。
もちろん、チャールズ3世が今後30年ほどメイプル金貨の片方を飾るのであれば、人間の慣れというものが働いてメイプルコインはメイプルコインであるとなるでしょう。しかしながら、コインの片面を飾る気人物の切り替え時だからこそその人物像や男女のジェンダーギャップがあらわになっていると思うのです。
ちなみにチャールズ3世のスーツの襟についている「SR」というイニシャルはチャールズ3世の肖像を描いた作者であるスティーブン・ロザティ氏のイニシャル「SR」である。
メイプル金貨のエリザベス女王からチャールズ3世への切り替えに関して思うことでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?