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第31話 「自力陸路越境 第3章」 🇳🇮→🇨🇷 【前編】

現在、6/10(月)の午後23:00。場所は、ニカラグア🇳🇮の首都マナグア。ホステルのベットの上。

さぁ、明日どうしようか。正直ニカラグアは、今のところ良い印象はない。
とんでもなく蒸し暑いし、虫にめっちゃ刺されるし、道路がめちゃめちゃ汚い(サンダルの敵)。

とはいえ、あんまり観光もしてない(というか、ニカラグア料理が食べれそうな店があまり見当たらない&あってもすんごい愛想悪い)。

宿の人によると、「サルバドールアジェンデ」という、湖が一望できるスポットがあるらしい。
チラッと写真見てみたけど、うーーーーむ微妙そう。明日考えよう。

翌朝。
天気が悪い。
次の街グラナダに行こうか、それとももう次の国コスタリカ🇨🇷に向かおうか。
ニカラグア🇳🇮あんまいい印象ないしなぁ、この国で時間使うなら南米に使いたい、、、。

悩んだ末、グラナダをスキップして、現在いるマナグアにある「サルバドールアジェンデ」だけ行って、コスタリカ🇨🇷に向かうことにした。(この決断が後に仇となる)

サルバドールアジェンデまでは、歩くと1時間以上かかるのでタクシーを使った。

「なんかよく分からん建物とモニュメント」
「何でここが観光名所なってんの!?」
「天気悪すぎやろ笑、シモン・ボリバルの像」

着いた途端、背後にとんでもない雲が見えた。
南米の雨季あるあるのスコール。
振りそうやなーと思いながら、シモン・ボリバルの像を撮った瞬間、降り始めた。
近くの国立劇場で1時間弱雨宿り。

「雲の色怪しい、、、」
「スコールの予感...」
「これ気持ちブルーになるやろ!さすがに笑」

そしてやはり降ってきた。
超大雨、Theスコール。

「雨宿りしてたら...、この車のフロント部分どーなってんねん笑」

その雨のせいでもう気持ちはブルー。
1時間ほどで雨はやんだ。

道路はぐっちょぐちょ。でも、行きにタクシー使ったし、よし歩こう。
ということで1時間ほど歩いた。

「シモン・ボリバルは英雄みたいな感じなんやろなぁ」
「この木のモニュメントは一体なんなんやろ。タクシー運転手に聞いても、あんまよく分からん言ってた」
「天気悪すぎてなんか、微妙笑」

少し話は逸れるが、ほんまに手足が痒すぎる。
おそらく1つ前の宿でトコジラミに刺された。
普通の蚊とは比にならん。
元々、鈍感肌(?)なので、日本で怪我したり虫に刺されてもあまり感じないんやけど、今回は違った。痒すぎるマジで。

「酷くなる一方。」

※ちなみに
ニカラグア🇳🇮はUVERが使えない。その代わりにInDriveというアプリが使えるんやけど、現金払いのみ。非常に不便。
何で支払うか選択する項目あるのに!!!!(なんであんねん、クレカ期待してまうやろが)

宿に着いた頃には汗だく。
しかも湿気がすんごいから、嫌な汗のかきかた。そして痒い。コンディションは最悪。
現在時刻は午後13:00。
15分ほど休憩してから、宿を出発した。

さて、ここから自力陸路越境が始まるわけだ。
第3章か。

ニカラグア🇳🇮マナグア⇒コスタリカ🇨🇷サン・ホセ

「今回の移動。」

ニカラグア、どこに行くにも遠い!
(ブッキングドットコムに掲載されてる宿、そもそも数が少ない上に低評価が多い。マシなところを選ぶと辺鄙な場所になる。)
30分歩いたところにバスターミナルがあるらしいので、向かった。

まぁ、行く道中も道が汚い!
舗装されてるとこが少ない上に、されてても土とかゴミが溜まってる。

バスターミナルに到着すると、あっさりバスは見つかった。

「汚い!そして、臭い!笑」
「狭すぎーーー」

どうやら、直接国境には行けず、手前の「リバス」という都市行きらしい。そこで、バスを乗り換えないといけないとのこと。

まぁーこのバスがまた最高にキツかった。
第1に蒸し暑いのはもちろん、座席がとても汚い。そして、スナックを売りに来たおばちゃんが謎のソースを前の席にこぼしたため、臭い。
そしてそして、暑いから窓を開けるも、生暖かい風とゴミを処理しきれていないが故の汚染された風が吹きかかる。

「物売りがめっちゃ入ってくる」
「道中」

そんなバスに5時間ほど揺られ、「リバス」に到着。
待ってましたかのように、降りる前に窓の隙間からアジア人来たぞ!と目をつけられた。

案内係のような奴が乗ってきて、国境に行くならこっちだと案内係してくれた。(こういうのは大体怪しいと分かっていたが、まだこの土地については何も分からないのでとりあえずついて行った。)

すると、別の男にバトンタッチ。
「時間がないから、とりあえず乗れ!」と。
どうやら、"最終バスの発車まで時間がない"らしい。とりあえず車に乗り込んだ
ちゃんと予め、「これタダ?」って聞いたら「うん」と答えたので乗った。

「バスターミナルまでの送迎かと思いきや、国境までのタクシーやった。しかも12,000円という超ぼったくり」

しかし、なんかおかしいと思ったので、
「今どこに向かってんねん?ほんまに無料やんな?」
と聞くと、「3,000コルドバ(12,000円)だ。」
と言いやがった。先に言えや!!!!!
こういう時は強くいかないと舐められるので、
「いや、高すぎやろ、払えへんで。」と
伝えた。
すると、
「安い!安い!もう今日の国境行きのバスは無くなってる(これはほんま)から、泊まったりしないといけないよ。それと比べたら安い!明日行く方が高い。しかも、あと3人客乗せるから÷4になるよ!」
その一点張り。

「いやそんなわけないやろアホ」
そもそも、あと3人乗ってくるわけがない。そんなん探してたら時間無くなる。
ぼったくりにも程があるので、バスターミナルまで戻らせた。
大幅なタイムロス。

どうやらコイツは、"国境までおれがタクシーとして送る、国境〜🇨🇷サンホセ行きの最終バスが無くなる"と言っていたそう。
"バスでコスタリカ🇨🇷のサンホセに行きたい"としか伝えて無かったがため、近くの国境行きのバスターミナルに連れてってくれるんかと思った。まぁ、そんなわけないよな。

そんなこんなで、またターミナルに戻ってきた。すると、別の男が話しかけてきて、「おれなら750コルドバ(3,000円)で行ける。」と言い出す。それでも普通に高い。

仮にこの都市で泊まったとすると、
宿代が約450コルドバ(1,800円)+明日の国境行きのバス代約50コルドバ=500コルドバ(2,000円)
で国境まで行ける。
なので、「500以下じゃないと行かんよ」と言い続けた。
そして、宿を探そうと思うとまた一人やって来て、「540コルドバで行ける」と言い出す。
こいつは、バイクらしい。
「500なら」と言うと、それで行こうと言い出した。

非常に悩んだ。超タイムロスしてもうたし、国境に着いたとしても、国境からバスが出てないんちゃん。うーーーーん。
まぁなんとかなるか、、、。最終のバスは19:30と言う。現在時刻は18:10。
国境までは1時間かかるらしい。
(もう全てに疑心暗鬼。それくらいが丁度いいと思われる。)

「乗車。前にリュック、後ろにデカリュックを背負ったまま。」

ということで行くことに。
時間が無いというのに、まずガソリンを入れると言い出した。そして、ガソリン代を払ってもらうと。この場で一旦500コルドバ先に払ってもらうと言われた。

いや怪しすぎるやろ。だれがお前信用出来んねん!でたでた、こういうぼったくりの仕方あるあるや。なのでちゃんと確認した。全部で500コルドバしか払わないと。
さすがに信用出来ないので、一旦ガソリン代の200コルドバのみ払った。
「残りは着いたら支払う」と、約束。

そしてバイクに乗った。

「こええょぉー」

この日はもう既にかなり疲れてたことあって、この時は正直不安しか無かった。
UVERでもなんでもない野良のバイクやから、着く保証もない。そもそも間に合うんか。
前と後ろにリュック背負ったまま、バイク乗んの危なくないんか。
でも、不安ばっか持ってても仕方ない。やりきろうと言い聞かせた。

「風車と山が綺麗って言ってくれたけど、もうどうでもいい笑」
「明るくなって写真撮れたけど、国境付近に来るまではほんまに暗い道のりやった。」

国境に向かう道中、海と風車が見えた。おそらくここは綺麗な所なんやろうけど、夜やから怖すぎる笑
商社に入ったら、こういう発展途上国の風力発電とかにも携わるんかなーとか思いながら眺めてた。

そしてもう日は暮れ、19:00。外は真っ暗。バイク。国境付近。人通りや車通りも少ない。

「暗い。」

怖すぎるって!!!!!笑
さすがの鋼メンタルの私も怖さを感じた。

「イミグレーションがみえてホッと一安心。」

そしてなんとか無事に国境に到着。

本日はここまで。
果たして今日中に目的地に着くことは出来るのだろうか。

続く...。

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