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毎日雑記⑥ 無限大な夢のあとの

 今はもう潰れてしまった地元のCDショップで、当時小学生だった僕は絶滅寸前の8センチCDを購入した。発売から日が経っていたので店の奥から在庫を出してもらったのをよく覚えている。小学生だった世紀末のあの頃、「デジモンアドベンチャー」というアニメに夢中だった。早めの青春といってもいい。そのOP曲だった「Butter-Fly」は今も人気のアニソンだ。

 この曲を聴くと当時のキラキラした思い出が甦る。

 みんなで小型ゲームを内緒で学校に持って行くと、誰かが音を消し忘れて連帯責任で全員が先生に怒られたこと

 周りがポケモンをするためにゲームボーイを買ってもらっているのに、デジモンのゲームがしたいがためにワンダースワンを購入して浮いていたこと

 サッカークラブの活動が日曜の午前中だったがために録画をし忘れたときはむせび泣いたこと

 ろくなものがない気もするが、今思い返すと楽しい出来事ばかりだ。

 学生時代の友人たちとカラオケに行くと人気曲は取り合いになるが、この曲は大抵譲らない。シンガーの和田光司さんは2016年に亡くなってしまったが、一度生で聴いてみたかったものだ。

 子供のころは今思うと無限大な夢の中のようで、大人になってからは中々いかず何もない、やるせない世の中にいるような気持ちになる時がある。でもこの曲は、そんな状況にStayしそうでもきっと飛べる翼があるんじゃないかという気持ちにさせてくれる。

 サブスクでは見当たらないので、8センチCDを取り込めないものか探してみようかな。そもそも保存状態が心配ではあるけど・・。

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