中国の3Dプリントサービスを使ってみた(前編)
このノートは、3Dプリントに興味のある人向けの情報です。
3Dプリントに興味のある人でしたら、DMM.MAKEや各地にあるものづくりカフェなどでの3Dプリントサービスを利用したり、中には、3Dプリンターを購入して、自分で出力する方もいると思います。
3Dプリンターは、個人でも手軽に買えるほど安くなりましたが、安いものは、精度の問題や材料や設定など、安定して出力するには知識や技術も必要です。
そこで、3Dプリントサービスです。経験豊富で、上位モデルの機材をつかっての出力なので、精度や仕上がりの評判は良いとおもいます。
その分、容積や材料によって、ものすごく高額な一品になってしまい、小ロットとはいえ、量産には向きません。
そこで、なにか策はないものかと探していたら、中国での3Dプリントサービスがあるというのを、このブログで見つけたので、コロナでどこにも行けないGWの真っ最中に注文してみました。
このサイトでは、未来工場と魔猴網という2つのサービスを紹介しています。魔猴網のほうが、若干安いとの記事だったので、まずは、魔猴網にアクセスしてみました。
中国語はよくわからないので、chromeの翻訳機能を使って注文を試みます。しかし、いきなり問題発生。アカウントを作成しようとすると、SNS認証が必要になります。日本の携帯番号で認証できるか不安だったので、登録を断念しました。
次に未来工場でトライしてみます。https://www.wenext.hk/ 未来工業って名前かとおもっていたら、「WENEXT」という社名?になっていました。まずトップページは、大企業のHPという感じで、個人の3Dプリントのサービスなんて受け付けてくれるの?と思いました。サービスを開いてみてもサッパリしたペラページで、どこから3Dプリントを受け付けてくれるのか、不安になります。
しかし、注文は意外にも簡単でした。まず、左上のGET QUOTEをクリック。
すると、アップロードというタブが出てくるので、ここから3Dプリントのファイルをアップロードします。
すると、サインアップしろと出るので、e-mailアドレスとパスワードを設定して、アカウントを簡単に作成できます。無事アカウントを作成すると、モデルが表示され、その下に素材を選ぶようになります。
素材は、大きくわけて、SLA(レジン) MJF / SLS (ナイロン)です。一番下の、Vacuum Castingについては、まだよくわかっていません。
今回は、精度と硬さが必要だったので、HP PA12 nylonとSLS FS3400GF fiberglassを注文してみました。
国内のサービスだと、ナイロンで2000円前後のモデルサイズですが、なんと1個5ドル弱。 レジンなら、1ドルしません。 安い。間違ってない?ほかに費用かかるんじゃ?と不安になりますが、他にかかるのは送料だけでした。
+ボタンを押して、詳細を開き、数量を決めて、Buyボタンを押します。カートに商品が入るので、あとは、チェックアウトします。 支払いはpaypalを利用しました。このあたりは、普通のECサイトと一緒です。発送先の国に日本が選べるので、発送はDHLを選択。 送料は20ドルちょっとです。
ここまでの注意点です。
・アップロードするモデルは事前に国内の3Dプリントサービスで出力実績があるものが無難です。3Dプリントは、細かい制約があるので、いきなり新規のファイルを送ると、あれこれ質問される(しかも英語)ので、厚みなどの問題は、国内の3Dプリントサービスにデータをアップロードして、同じ材質での出力が可能か、チェックしておきましょう。
・当然、WENEXTにも出力のガイドラインがあります。このガイドラインは見つけるまでに苦労しましたが、実は左下のフッターの中にありますので、チェックしておきましょう。基本、素材が同じなら、国内のサービスとほぼ変わらない感じで、最小肉厚は、0.6mm~1.2mmです。
ここまでが前編になります。 後編は、注文後のちょっとしたトラブル。プリント開始から、自宅に到着するまでのリードタイム。できあがった3Dプリントの品質や、国内品との比較など、需要があれば公開しますので、コメント等残してってください。