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短編小説🍸映画BARローマの休日(4)

彼女からの連絡が途絶えた。奉還町のおにぎり屋で梅じそむすびを食べて解散したあと、一切連絡がない。他に男でもできたのだろうか?いや、そもそも彼女とは付き合っているわけでもないし、気にすることはないはずだ。

気を紛らすために、奉還町を歩き回ることにした。彼女がどこかにいるかもしれない、と思っている自分が未練がましい。

今ごろ彼女はどこで何をしているのだろうか?Twitterの画面を開いてみた。

〈今日は文房具屋さんに来てみました。かわいい雑貨がたくさん!〉

少しテンション高めのつぶやきと、くまのぬいぐるみの写真がアップされていた。

元気なようだ。連絡がこないことに不満を覚えていた自分に気付き、恥ずかしくなる。

たった数回、関係を持っただけだ。付き合っているわけじゃない。気にするな。

自分に何度も言い聞かせる。

ふとスマホの画面を見ると、LINEではなくTwitterのDMに「1」と表示されていた。

彼女からだった。

(5)へつづく

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