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ネットワールドアパートメント~401~

いらっしゃいませ。
春も終わりはじめて、気温も上がってきましたね。
人同士のかかわり方にも悩み始める時期ですよね。
私自身はこの空間に一人しかいないので、人とかかわるとしたらここにきてくれるあなただけなんですけどね。なのでほとんど悩むことはほとんどないです。
さぁ、気を取り直して今日の住人さんのセカイをお楽しみください。


私は、人に興味無い。
それが故に他人が私に怒ってもなんで怒ってるのか分からないままその他人との関係も終わってしまう。こんな人間関係を繰り返してる。

なんで、そうなったのか。
私自身も知らない。
他の同級生や、テレビや漫画の世界では仲直りしたり、反省して謝ったりしてる場面を見る。
そうしようとも思わないし、そうしなければいけない理由もわからない。
なのでいつも一人。
それを見越した担任の先生が仲良くしなさいと優しい子に声かけてくれているのを知っているが、いつもうまくいかないのが目に見えているから、自分から人から離れるようになった。

そんな自分にもこの人だけは隣にいて欲しいと思った人がいた。
そう、いた。

彼は家庭の事情で転校していった。
私自身のことなんて目に入ってないだろうし、ただのクラスメートと思っていたに違いない。
そんな思いもよそに世間ではゴールデンウィークが終わった。
また行きたくもない学校に行くのか。
義務教育終わったから、社会に出て働こうと思ったが、親や姉が頑なに反対してきた。反抗することも面倒なので、近場の公立の高校に受験し、合格。春からめでたく女子高校生だ。

姉も何か悩んでいるらしい。
この春からやりたかった仕事に就くことができたようだが、思っていたものとだいぶ違ったようだ。
社会や自分以外はそんなものだ。うまくいくなんてありえない。
姉と違って私はいろんなことにチャレンジすることができる人種だ。きっと近々仕事を辞めて新たなチャレンジをすることだろう。

ネガティブな語りをしている私だが、得意なこと、好きなことがある。
本を読むこと、文章を書くこと。
それで私は将来稼いでいきたいとも思っている。
親や姉に内緒で、出版社にコンテストに多々応募している。
受かったことはないのだが。

「おかえりー。なんか出版社の名前であんた宛に手紙きてるよ。本読むん好きなのは知ってるけど、小説書いてるの?」
「な…別にいいでしょ。趣味なの。書いてちゃ悪いの?」
「母さんは安心だ。あんた何に関しても興味ないんかと思ってたからね。そのまま続けな。」
「え。まじ。じゃー。私が映像技術身に着けるまでの間、一つ面白いシナリオ書いてくれない?」
「ねーちゃん、本気?てかシナリオ書いて何するの?」
「映画作る」
「あんたたち姉妹で面白く育ってくれて母さんは嬉しい限りだ。」

私の中で青春なんてものは存在しないと思っていた。
こんな私だし。でも家族は理解して受け入れてくれている。
そしてなぜか姉の夢に取り込まれそうになっている。
まぁ、何にもない人生に比べて、いろんなことに挑戦するのも悪くないかもしれない。

新しい私への一歩を踏み出した。

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