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香りの本棚*『ラストノーツ』1〜3

タイトル:ラストノーツ1〜3
著者:桜小路 かのこ
出版社:小学館

探すと、漫画でも香りに関するものが意外とありますね。

こちらは、その香を焚くと、煙の中に亡くなった人が現れるといわれている伝説上の“反魂香”をめぐるお話。反魂香は、もとの中国の故事からすると、私の中では練香のイメージなのですが、こちらでは香木ということになっています。
その“反魂香”を売るお店があって、そこに恋模様が絡んでくるという(少女漫画だからね)。

プラントハンターならぬ、香木ハンターというのは面白いなと。
恋愛だけでなく、香木の話も最後にちゃんと回収されるので、なかなか良いです。
“香り”は感情に結びつくので、物語と相性が良いのだなーと。


しかし、私の中では、反魂香というと歌舞伎の『傾城反魂香』が思い浮かんでしまい、あんまり香りのイメージがないんですよね(「吃又」(どもまた)という、吃音の絵師の浮世又平の場ばかりが上演されるので)。

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