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p.2【学び】バナナは甘いのか苦いのか

日本は多くのバナナをフィリピンから輸入し、安い価格で販売していますが、その価格が実現できているのには苦い現実が裏にあります。フィリピンのバナナ農園の多くの方々はこの苦い部分に苦しめられています。

私は、バナナの苦い部分として"農薬の空中散布による皮膚病等の健康被害"が1番気になりました。
農薬を空中から散布することで人体に降りかかるのはもちろんのこと、家畜や畑の農作物にも降りかかります。また、農薬が空中散布された時に、洗濯物を外に干していれば、その洗濯物にも農薬がかかってしまい、その衣服を着ることで身体中に発疹ができたりと肌が荒れてしまいます。また、その皮膚の治療にはお金がかかりますが、バナナ農家の方々は企業と不平等な契約を結んでしまっているため、治療費に回すことができるような金銭的余裕はありません。

このことを知ってから、スーパーでバナナに伸ばす手が止まるようになりました。このバナナを買うことで企業と農家の間の不平等な契約を私が助長することになるのではないかと考えるようになったからです。

ちょっと暗い話になってしまったので、ここで、先日耳にした、バナナに関する素敵な話も紹介します。タイのRimping Supermarketが、野菜を梱包するプラスチックの代わりにバナナの葉を使い始めたそうです。とてもサステナブル且つ、バナナの葉の力で野菜の痛むスピードを和らげるのに一役買うそうです。控えめに言って最高です。



私たちバナナの消費者は甘くて美味しいバナナを安い値段で手に入れることができバナナの甘い部分しか見えていません。しかし、バナナの生産者は農薬の被害等、バナナの苦い部分に苦しめられています。

私たち消費者にとって甘いバナナは生産者の方にとっては苦いバナナなんです。

私たち消費者がこのことについて知り、発信することで微力ながら何か変えられるのではないかと思います。
みなさんも、バナナを手にする際、少し考えてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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