文フリ京都レポート③反省編

2020年1月19日(日)に京都市勧業館みやこめっせで開催された「第四回文学フリマ京都」に参加(出店)したのでそのレポートの第3弾です。イベントまでの準備編、当日編を書いたので、最後は反省編です。
良かったことや改善が必要なことなど箇条書きで挙げていきます。目的は自分の備忘録ですが、文フリ参加を考えている人の参考になれば幸いです。

【反省点】せめて一冊だけでも印刷会社で製本した作品を扱いたかった
これは自分の準備が遅かったせいだから仕方ないんですが、やっぱり見栄えが違います。それを一番感じたのは見本誌コーナー。ここにはたくさんの作品が並んでいますが、置かれている本はほとんどが製本された作品でした。ここで手に取ってもらえるような本を置いて、ブースに来てもらうことが大切だなと思います。

【良かった点】コピー本でも表紙に厚紙やコート紙を使うとだいぶ見栄えは良くなる
今回作った作品はコピー本二種類で、表紙は、①コート紙にカラー印刷、②カラー厚紙にモノクロ印刷、でした。これがなかなか良くて、この先もコピー本を作るときはこのような表紙にしようと思っています。コピー本は作る手間はあるけど、いろいろこだわったり工夫したりできるし、私は好きです。次作るなら遊び紙とかも入れたいし帯も作りたいです。

【反省点】中綴じのコピー本に48ページは多すぎる
中綴じ本の場合、48ページは紙の枚数が12枚、更に表紙の厚紙が加わります。半分に折って重ねると、真ん中の紙が飛び出します。もう一種類は半分の24ページ(紙6枚分)+表紙で、紙の飛び出しはそこまで気になりませんでした。なので、30ページくらいまでがいいのかなと。コピー本のページ数は検討が必要そうです。

【良かった点】ブースにも商品とは別に見本誌を置いたのは丸
見本誌コーナーとは別に、自分のブースにも見本誌はあったほうがいいと思います。私は見本誌は透明ビニールカバーをつけて「見本」と書いた紙を貼っていました。見本があるとブースを眺めている方に「どうぞ手に取ってください」と言いやすい気がします。売り手を目の前にして、商品を手に取るより見本を手に取るほうが気が楽じゃないですか?
あと、欲しいと言われたとき、手に取ってるものでなく別のものを渡せるのもいいなと思いました(服を試着して購入を決めた後に、奥から新しい物を持ってきてくれる気分?)ちなみに売り物は透明ビニールに入れていました(本も袋もB6でぴったりサイズ)。このビニールも個人的には用意しておいて良かったと思ってます。
ただ、お客さん二人が同時に見本誌を見ることができないというデメリットもあり。ここは仕方ないところですね。

【反省点】チラシや値札など、販促物は印刷したものを用意したい
当日編に写真を貼ってますが、値札やフリーペーパーの案内を手書きで説明しています。これは印刷しとけば良かったなぁと。別に手書きが悪いわけではないけど、準備不足に見えてしまいそうで……。気合の入ったブースが多いですからね。
Twitter用に使った宣伝をチラシに使おうと思って印刷してたのがせめてもの救いでした。チラシにあらすじ書いてて、それを見て考えてる人もいたので、作品説明のチラシはあるといいなと思います。あと、ブース番号とブース名を大きく書いて印刷しておくのもいいと思います。チラシに書いてたから追加で手書きしなかったけど、もっと大きいのを飾っていてもよかったかなと思いました。
ブースに置ける販促物ってそんなに多くなくて、チラシ、値札、ブース番号とかそんな感じなので、あらかじめしっかり準備しておきたいです。

【良かった点&反省点】ブースの飾りなど
机に敷く布は必須!そしてできるなら足が隠れるように前面に垂らせるくらいのサイズがいいと思います。垂らした部分にチラシも貼れるし(私は商品が少ないから机にチラシ置いたけど)
大きい布がなければ、二枚用意して養生テープで貼る。私はこのタイプです。100均の布二枚を繋げてました。本が薄い色だから布の色は濃い目。それでいて可愛いやつ。100均様々ですね。
あと、フリーペーパー用のラック(ブックスタンド)。これも100均で入手しました。便利だったので見本誌用にあと二つ欲しかったです。

【反省点】自ブースの写真をもっと撮っておけばよかった
宣伝用に撮って満足して、引きの写真を撮ってません。次に出店するときの参考に記録としていろんな位置から写真を撮っておけば良かったです。

【良かった点&反省点】フリーペーパー
以前別会場の文フリを視察した時、名刺やフリーペーパー(以下フリペ)を配布しているブースがあって、あとで実際にそこからTwitterアカウントを探したりしました。なので、無料で配布できる何かは大切だと実感していました。そういう理由で書き下ろし短編を掲載した名刺代わりのフリペを作ったんです。これは個人的にはかなり良かったです。次回イベントに出る時も作りたいです。当日編にも書いたけれど、フリペを読んでブースに戻ってきてくれた方もいらっしゃったし。
フリペを読んでくれた方が、ネットに掲載してる作品を読んでくれたりしたら嬉しいなぁと思います。
しかし今回のフリペには反省点もあります。まず、自己紹介の部分の小説投稿サイトのURLを全部そのままの記載したこと。ネット上でなく紙に掲載するんだからQRコードにすべきでした。打つの大変だし、不親切ですよね。ここは改善しなくては。
そしてもうひとつは配り方。これは絶対手渡しです。自由に手に取れる用に置くのと同時に、自ら「どうぞ」と言って手渡すこと。ブースを見てくれてる人に渡したら高確率で受け取ってくれます。ここは積極的に渡していくことが大切だとわかりました。考えてみれば、逆の立場なら売り手の目の前で自らフリペだけ手に取って持っていくってちょっと勇気いりますよね。ちゃんと考えなきゃなぁと思いました。

【気になった点】出店者同士
これは書くかどうか悩みましたが、書きます。不快に感じる方がいたらすみません。
ブースに来て購入してくださった方で、自ら「◯◯でブース出してます」と名刺を渡していった方がいらっしゃいました。こういう即売会ではよくあることなんですかね?別にダメなことではないのかもしれませんが、私はこの営業法はあまり好きではありませんでした。例えば会話の途中で自分も出店してるんですよー、って話になるのならなんとも思わないんですが、結構唐突だったので宣伝のために回っているのだろうかと考えてしまいました(違ったら申し訳ないけど)
でも、個人的な話ですが、私なんて近隣のブースの作品が気になっていたけど、買うから買ってねみたいに思われたら悪いし、見るのも我慢してたんですよー。考えすぎかもしれないけど、そういうのって、なんとなく気を遣っちゃうじゃないですか。近いと特に! 本当に、買ってくれたから買うみたいなそういう空気は苦手なんです。えぇ、わかっています、出世できないタイプですよ。でもそれでも苦手だから仕方ない!
だから、名刺出されてちょっと困ってしまいました。こういうのは難しいですね。
しかし、改めて考えてみてちょっと思ったのは、名刺じゃなくフリペとかなら受け取り方(気持ち)が違ったかもしれないということ。読んでみて気に入ったら買いに行くかもしれないし。名刺だとブース行く以外ないから、いい気持ちがしなかったのかもしれないです。
とは言え、私はこういう営業をする気はないけど。こういうふうに思う人もいるということで、参考に。

【良かった点】会話が楽しかった
気になった点を書いた後に書くのは矛盾してるかもしれないけど、ブースに来てくださった方とお話するのはとても楽しかったんです。目の前でフリペ読んで感想を言ってくれた人もいて新鮮でした。書き手さんもいらっしゃって、お名前を教えてもらったりして(会話の途中でこういう話になるのは大丈夫ですから)
直接話せることは文フリの醍醐味だと思うので、自分が買いに行く時も無言じゃなく一言でも会話できるようにしたいなと思いました。


私は一回別会場の文フリを視察しているので、そこで感じたことを今回の出店にいかすことができたように思います。出店して、実際に見て感じてまたレベルアップしていくのだろうなと思いました。
次回のイベント出店は未定ですが、またどこかで参加できたらいいなと思っています。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。
これにて文フリ京都のレポートを終了します。

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