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あなたと共有できてよかった

たまに冗談で「月が綺麗ですね」「傾く前に出会えてよかった」的なことを言うコントを妻としているんですね。

ここ最近は特に月が綺麗な日が多くてそう言いたくなる時が多々ある。
私たちは素敵なものや面白いものを見たり、聞いたりするとお互い共有したくなる。なんでかわからないのだが見てみて!って言いたくなるのだ。美味しいものもそう。結局相手にも食べさせたいから一人ではあまり行こうとする気にならない。

そんなある日、とても月が綺麗な時これ見てほしい!と思って懲りずにスマホで写真を撮ってみる。当然思ったように撮れるわけもなく急いでうちに帰って外を見てくれと言う。
月が大きく、周りに虹のような光が見えて、街が澄んで見える。いつも以上に素敵に見える風景を見て、これを共有したかったんだけど写真じゃ撮れないんだよ!よかった。一緒にみれて。。。そんなことを話しているときに妻がはっ!と気づく。
「月が綺麗ですねってそう言うことか!」
ん?どう言うことと聞くと、一番キレイなうちに一緒に見れてよかった。だから「I LOVE YOU」なんだと。

あ。なるほど。好きな人と素敵なものを一番いい状態で共有できたって嬉しいもんね。
まさに今の状態がそうなのかもしれないねって。

雰囲気こんな感じだ。

まま思うのだが、本当に妻がそばにいてくれてよかったなと思う瞬間ってこういう時なんだよなって。
大体のものを一緒においしいと言えて、お互い譲るところは譲る。ぶつかる時もあるし、無茶苦茶なことになる時もあるけど、それでもそばにいてくれる。
そして何より日常の何気ない風景や空気を一緒に感動できるところ。これができるのは妻しかいないなって思う。

月が綺麗ですね。
これの二人の解釈はこの1番の瞬間を共有出来たことかなって。

夏目漱石どんだけロマンチスト
葛城 涼介

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