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導かれて

こんにちは。
お元気ですか?

久しぶりの記事になります。
今日は絵を描き始めた5年前から今日までのことを書きたいと思います。
絵を描くことは今では趣味以上のものとなり人間的にも成長させてもらえる大切なものとなりました。
そのことを長くなるかもしれませんが書いていきます。

2018年10月17日のことです。
iPhoneの中に写真が残っていました。

100円ショップで揃えた画材

なんとなく思いつきで100円ショップで画材を揃えて描き始めました。「コンビニでちょっとジュースを買ってこようかな」それと同じような感覚でした。この時は承認欲求がどうのとか自己肯定感がどうのとかそんなものは全く無く真っ白な状態だったと思います。
これがその時に描いた絵です。僕のオリジナルではなくフリー素材を見ながら描きました。

ここから始まりました

自分では「意外と上手く描けたな」くらいに思っていました。せっかくだったので絵の写真を撮ってツイッターに投稿することにしました。

予想外の反応がありました。

具体的には覚えていないのですが「癒されました」とか「ほのぼのします」とかそんなニュアンスの温かい言葉をかけていただいたのを覚えています。
その時、薄っすらとですが「自分の描いた絵を見て喜んでくれる人がいるんだ」というのを感じて嬉しくなりました。

★見ていただいた人から嬉しい反応が届いたこと。
★自分でも誰かに喜んでもらえることができるんだ。

その嬉しさがその後も絵を描き続けて行くことに繋がりました。
僕は自己満足だけでは続けられなかったです。それを見てくれて反応してくれる方たちがいるので続けることができています。承認欲求と言ってしまえばそれまでかもしれませんが承認欲求の形も描き続けて行く過程で変化して行くことがわかってきました。

秋ですね🍂

それからもコツコツ描き続けて行くことになります。
別の救護施設に移りお金にも少し余裕ができiPad ProとApple Pencilも手に入れることができました。
僕は双極性障害という病気を患っていて鬱になると描けなくなってしまうのですがそれでもやめることなく描き続けました。実は苦しい顔をして描いていたこともあったんです。

「楽しんで描けばそれでよくない?」

そんな言葉をかけられたこともあります。
もちろん自分が楽しんで描くこと一番だと思います。
でも苦しい時があってもどうしても絵を描くことは止めたくありませんでした。
その苦しみの先にまだ見たことのない何かがあるのを薄っすらと感じていたからです。

絵を描いていく過程で技術的なことももちろん向上していきますが、自分の意識や動機みたいなものが変わってくるんです。それがまた絵にフィードバックされます。

元気な時の絵かな🤔

見ていただいた方からの絵に対する感想にも驚かされました。
僕の絵を見て「ほっこり」「ほのぼの」「癒される」と言ってくれる人はたくさんいて、もちろんそれはめちゃくちゃ嬉しいです。でも人によっては「闇がある」「悲しみや危うさも見えてくる」と言われたり「サイケデリックアートの極北」とまで言ってくれた方もいました。それを聞いて「あ、それわかっちゃうんだ」と思いました。


話は脱線しますがこんなツイートをしたことがあります。

『サイケデリック系のものを使っていた時になんとかしてこの幻覚を表現できないものかと音楽をやったり文章を書いたりしてみたけれど目も当てられない酷いものしかできなかった。クスリをやめた今、あの頃の感覚とは似て非なるものかもしれないけど、すごくいいサイケデリアが表現できるようになった。

僕の絵を見て『サイケデリックアートの極北』とまで言ってくれた人もいた。あの陶酔感はもう味わえない。けれど今は表現を使ってサイケデリックな世界を作り出すことができる。それってすごいことだ。そして僕はあの幻覚の世界で他者と出会いたかった。繋がりたかった。

でもそれは無理だった。僕の幻覚の世界と誰かの幻覚の世界は交わることはなかった。でも今、僕が作ったものを見てくれて反応してくれる人がいる。僕の作るサイケデリックな世界に遊びに来てくれる人がいる。あの頃に求め願ったものは全て与えられた。それ以上の想像もしていなかったものが与えられた。

@rio1977jp

もちろん12ステッププログラムが回復の大切な土台になっていますが僕は表現することでも回復できたと思っています。
魂の根っこの部分、ウキウキワクワクドキドキする感覚が表現によって蘇ったような気がしています。アディクションを経て表現、創作に出会って楽しかった子供の頃に戻ったような気分です。薬物で得られるものが「快楽」だとしたら12ステッププログラムや絵を描くことで得られる心の奥底からジワッと湧き上がってくるあったかいもの。それは「感謝」なのかもしれません。スピリチュアリティーが喜んでいるのを感じます。

そんなことを思いながら描き続けていたらある日、驚くべきことが起こりました。

なんと僕の絵(NFTアート)が売れたのです。
最初に売れたという通知が届いた時の気持ちは言葉に表せません。通知が届く度に鳥肌が立ちました。もちろんお金のために描いていたわけではありませんがやっぱり嬉しかったです。絵だけではなくこの5年間にやってきたたくさんのことが報われた思いでした。悩みながらああでもないこうでもないとジタバタしてきたことも間違っていなかったと思えました。

そして絵の売り上げのお金を母親に送ることができたのです。もう何十年もお金を稼ぐことをしてこなかったのでお金を母親に送ることができて嬉しかったです。僕はまともな社会経験がないまま二十代の前半で依存症の施設に繋がりました。これまでの人生で成功体験みたいなものが全く無かったのでとても大きな自信になりました。

今日までに21点の絵と13点の(僕の絵をデザインした)グッズを購入していただくことが出来ました。
ここで購入してくださった方にお礼を言わせてください。僕の作品を購入していただき本当にありがとうございました。応援していただき本当に嬉しいです。これからも良い絵を描き続けて行くのでよろしくお願いします。

まるりんこ

絵はクスリや古い生き方を手放して行く過程で与えられたものです。僕は何をやっても長続きしたことがなかったのですがこんなに長く続いていて、しかも自分の描いた絵が売れるなんて思ってもいませんでした。導かれたのだと思います。自分が意図した人生にはなりませんでしたがこれも悪くないとても可笑しくて愛おしい人生だと思えます。自分が欲しいものと神様が与えてくれるものは違うのかもしれません。

絵を海外のマーケットに出品するのに仮想通貨の口座が必要でした。めちゃくちゃ調べまくって仮想通貨の口座を開設しました。出品作業も大変でした。そういうことは昔だったら絶対にできなかったことです。「あれがやりたいこれがやりたい」と思っているだけでそれに付いてくる面倒なことがやれませんでした。たぶんそれができるようになったのは回復のプログラムのおかげだと思っています。仲間がいてミーティングに参加していなかったら描けなかった絵がたくさんあります。面倒臭いこともできる力をプログラムから与えてもらいました。

OpenSeaで販売しています

でもこうやって認められたり売れたりしないと自分には価値がないとは思いたくないです。褒められなくても認められなくても売れなくてもダメなところがたくさんあっても…「それはそれでいい」のだと思います。そんな自分をまるっと認めて受け入れて抱きしめてあげる。たぶん自分の生きづらさやアディクションから解放されて自分らしく生き生きと生きることができたらそれでいいんだと思います。

それはそれでいい

そんなこんなで絵が売れたりグッズが売れたりして僕は少し浮かれていました。でもふと思ったんです。これは決して自分の力で成し得たことではないと。クスリをやめられたのも自分の力ではありませんでした。徐々に生きづらさやアディクションを手放して行けているのも仲間と不思議な力が働いているおかげだと思います。クスリやアディクションを徐々に手放していく過程で、その空いた空間に新しいものが入ってきたんだと思います。古いものが新しいものに置き換わったんだと思います。それは神様と仲間が与えてくれました。自分が絵を描くことになるなんて思ってもいませんでしたし、まさかその絵が売れることになるとは思いもしませんでした。だから決して天狗になったり勘違いしないようにしたいです。自分でやったことなんて米粒を0.1ミリ動かした程度のものなんだと思います。

手放して…

僕はまだ与えてもらったものを苦しんでいる仲間に返して行くことはできていません。でも与えてもらったものを独り占めしていたらそれはいずれ腐ってしまいます。神様の導きの中でいま自分にできることをやって行きたいと思います。

羊毛フェルトで作った「だいふく」

今日は絵を描くことと、それによって変化したことについて書いてみました。
絵や創作や表現は僕をこの世界と繋げてくれました。絵を通して与えてもらったことがたくさんあります。それをまた良い絵を描くことやなんらかの別の形で返していきたいです。

自分の成長と共に絵もどんどん変わって行きます。
そして自分も変わって行きます。
でも忘れないでおきたいことがあります。
それは僕の絵がタイムラインに流れてきた時に一瞬でも「ほっこり」「ほのぼの」した気持ちになってもらえたらということです。そんな絵をこれからも描いて行きたいです。

こんな長文を読んでいただき、どうもありがとうございました☺️
これからも描き続けて行くので見てくださいね!😃

これからもよろしくね!🤗


みなさん身体を大事にしてください。

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