永遠も半ばを過ぎて
永遠(とわ)も半ばを過ぎて体力も衰えてきました。生き方も考え方も年相応かどうかはわかりませんが変わってきました。
若い頃は体力が有り余っていて、その有り余った力をどこに向けていいのか分からず暴走していました。有り余った体力を上手く使えていなかったのです。
若い頃のことを思い出しこんな詩を書いたことがあります。
イキすぎだ!ヤりすぎだ!スピードを落とせ!
オレは神だとガナりたて強化ガラスにダイブする
オレがヤらなきゃ誰がヤる!断崖絶壁から飛び降りろ!
今日も懲りずにデストロイ!日常なんてクソ食らえ!
カギを閉めろ!拘束しろ!ヤクを射て!
ブロンの瓶を放り投げ走る車からダイブする
オレしかイケないあの場所に!ロックの神と心中だ!
限界なんてねぇと暴走し革命夢見て檻の中
イキすぎだ!ヤりすぎだ!スピードを落とせ!
カギを閉めろ!拘束しろ!ヤクを射て!
こんなふうに僕は無知で浅はかで幼くて自惚れていて勘違いしている人として恥ずかしい奴でした(笑)僕があの頃に見ていた世界は今よりもずっと熱かったとはいえ、こんな生き方が長続きするはずがありません。大人になったのか学んだのか老いたのかダメになったのかわかりませんが、またあの頃と同じことをやろうとしてももちろんできませんしやろうとも思いません。
そんなこんなで自分の体力には限りがあるんだということがわかってきました。その限られた体力をどう使うか。最近よく考えることです。
使える体力が限られているのなら、その中で上手いことやっていくしかありません。もう暴走している場合ではないのです。
僕は病気を抱えているので基本はお布団の中にいることが多いです。だから尚更、体力は上手く使わないといけません。
そして日によって体調も使える体力も変わります。その日その日の体調と相談して臨機応変にやっていくことも必要になってきます。
刻一刻と変わる体調。それに合わせて自分をこまめにアップデート(更新)していくしかないのだと思います。違和感を感じたら微調整しながら臨機応変に対応していかないと大きくズレていってしまいます。たぶん「これで完成」なんてものはそんなにないのだと思います。
よく寝る。しっかり食べる。無理はしない。そんな当たり前のことに気を使うようになりました。当たり前のことを当たり前に大事にするようになりました。
昔は真っ暗闇の中で有り余った体力を持て余し対象が何かもわからないままバットを闇雲に振り回していたようなものでした。今は体力は有限だと知り薄暗いですが微かな光の照らされた道を歩いている気がします。
あの頃と比べると今の方がずっと幸せです。
平穏の中に幸せを見出せるようになりました。
最後にこの詩を穏やかな風にのせて終わりにしたいと思います。
許される以上のものはもういらない
ここが好きになる
素直に悪くない
今キラキラ輝きだした
ハイになるよりホッとしたい
土のにおい 草の色
陽射しと汗
風は語らず 海は偉大
虫には好かれてる
ここを愛することを
この空気 この瞬間
振りきれなくてもいい
狂気も疲れた
許される以上のものはもういらない
ここが楽しくなる
地味だけど悪くない
今静かに変わりはじめた
あの場所よりここにいたい
今を愛することを
この雨 この光
光と闇は美しい
きっと幸せ
与えられたこの命。
最後まで大切に燃やせますように。
読んでいただきありがとうございました。
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