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鹿児島の野ぼとけ2


薩摩半島最南端の町指宿の古寺跡にある阿弥陀如来坐像である。
このあたりで採れる特徴的な黄色い石製だ。
最も知られているのは「山川石」だが、名称の異なる黄色い石材があるため、山川石とは断定できない。

鼻が削がれているのは廃仏毀釈の影響かもしれない。
ただ、これだけの被害で済んでよかったとも言えるだろう。

螺髪もバッチリ。
欠けているが、耳の造りも細かい。

数少ない黄色い石仏の中でも、特に名品と言えよう。

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