見たら書く「トレインスポッティング」

ぼんやりと、見た映画について書くノートを作ったんで、
暇な時とか、なに見ようかなと悩んだ時なんかに読んでくれれば幸い。

で、今回の映画は「トレインスポッティング」っすわ。

なんで今更?って気もするかと思いますが、続編が出るから今更見ておこうと思ったわけです。で、逆になんで今まで見てなかったかと言うと
「That's サブカルチャーの人が見るオシャレ映画」って言うイメージが異様に強かったから。サウンドトラックのラインナップを見てもらえれば分かると思うんですが、イギーポップにルーリードなんかが並んじゃうこの感じ。
モテそうでしょ。すげぇモテそう。なんならサウンドトラックを流してるバーとか絶対ある。あと、ポスターを未だに貼ってるバーも絶対ある。
そして俺はそのバーのマスターとは絶対に仲良くなれない。偏見。
でも、そのサブカルチャー具合に関しては今回は触れない。
だって俺はサブカルじゃないからね!

あらすじというか、ストーリーに関しては正直語ることはなにもない。
ヘロインにドンハマりした主人公とその仲間たちが、ヘロイン打ったり、クラブに行ってナンパしたり、ハメ撮りしたり、彼女の家で両親に会って気まずくなったり、飲みすぎてうんこ漏らしたり、捕まってドラッグ抜きして幻覚見たりする。次はやめる、って言いながら気づくとヘロイン打ってるのがユアンマクレガー。オビワンケノービ。フォースよりドラッグ。
仲間と騒いだり、落ち込んだり、一念発起したのに友達にダメにされたりする。

じゃあ、お勧めなところってなによって逆に言えばその起伏のないストーリー感だと思うんですよ。だって、俺達生きてたところでそんなに目まぐるしく大事件なんて起きないし、タバコ辞めたくても辞められない奴がいたり、酔っ払うと喧嘩っ早くなっちゃったり、そんな人生を生きてるわけでして、でもそれでも生きてるし、なんかモヤモヤするし自分が外れたもんに友達が当たったり、急に友達が死んだり、でも、その程度の消費しきれちゃうストーリーでも、きちんと苦悩してきちんと人がいて、きちんと生きてるっていうのを見てると、思うところがたくさんあるわけ。ダメ人間として。
今おじさんは三回目の27歳なんだけれども、大学生の頃とかに見てたらかぶれたと思うよ。そういう感じ。青春映画ってなんかすげぇこと起きたり、恋愛して大成功したり、そういうもんだけどリアルな青春ってこんなもんだよな。それなのに台詞回しとか、音楽センスとかも相まってダメな青春なのにすごいカッコよくて憧れっぽい感じになってる。捕まるのに。

で、なにが恐ろしいってこれ二十年前の映画なのね。愕然としたけど。
今となっちゃミニシアターで半年に二回は絶対かかかるような青春映画のテンプレートって二十年前にはこうやって普通に映画になってて、それを考えると強さしかないよね。これを見た人が監督とかになってんだろーな、ってそういう量産映画死ぬほど見たことあるし、その上そっちも好きだったりする。日本映画でいうとそれこそ「青い春」とか好きな人是非見て欲しいし松本大洋とか「凶気の桜」とかもっと言えば「GO」とか好きな人も結構来るんじゃないかな。

さて、そんな割に2が去年ロードショーされてたのに全然話題になってなかったね。っていうか俺も今年と勘違いしてたんだけど。
2も借りてきたらまた書くかも。

んじゃまた。

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