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8/1(火)朝刊スクラップ〜酷暑の影響が多方面で〜

 米科学誌サイエンスに発表された、スタンフォード大マーシャルバーク准教授らの共同研究によると、気温が長期平均を1標準偏差上回ると、暴動や抗議活動などの混乱発生頻度が15%近く跳ね上がるらしい。今年の記録的暑さから、世界の暴動発生リスクは50%前後上昇した可能性があるとの結果も出ている。
 記録的暑さの影響で暴動発生リスクが高まる理由は、1つは食糧不足の深刻化である。今年は大麦、小麦、トウモロコシ、コメ等の主要産国で軒並み収穫量が減っている。これに付け加えてロシアの「黒海穀物イニシアチブ」離脱も影響してきそう。
 このほかに財政支出の削減等、混乱が起こりやすい悪条件が今年の夏は揃っており、より一層の警戒が必要だ。

(熱波と食料高騰が社会不安招く.日本経済新聞.2023-08-01)


 世界的な熱波で、液化天然ガス(LNG)の需要が世界各国で高まっており、ガス価格の高騰への警戒が高まっている。
 猛暑の影響で、LNG船の運航航路にあたるパナマ運河で喫水制限が始まっており、運航が円滑に進まず価格が上昇する可能性が示唆されている。
 欧州では熱波で川の水温が上昇しており、原子力発電所で使う冷却水の使用が困難になり、発電所そのものを停止している場所もある。これを受け、LNGの需要が高まっているようだ。

(ガス、猛暑で急騰リスク.日本経済新聞.2023-08-01)

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