ネイル＆ジェラート…私の挑戦が終わらない理由。【後編】

ひででさん、前半ではサロンオープンまでの流れや人材についての貴重なお話をありがとうございました！こちらの後半はネイルと並行して運営していらっしゃるジェラート店についてもお伺いしていこうと思います。

まず、ネイルサロンだけでなくジェラート店をオープンしようと思ったのはなぜなんでしょうか？

ネイルサロンと並行してジェラート店もオープン！

金澤：はい。単純にジェラートが好きだからというのもありますが、

この町を盛り上げたいという想いから始まりました。

私の住む宮城県の富谷市は、

人口5万人の小さな街です。

学生は進学や就職などで、

みんな仙台や東京に出てしまうそうなんです。

私は神奈川県からここに引っ越してきたからこそ、

この街の良さを実感しています。

それは私が感じた 人を身近に感じるような

「あたたかさ」いい意味での「お節介さ」です。

そういったこの町の良いところを残して、

これから先も繋いでいきたいと思ったんです。

ここに住む子ども達にとって

「故郷」となるこの町で、

挑戦してる背中を見せたいし、

自慢の故郷を作りたい。そう思ったんです。

私にできることは何か？と考えました。

「おしゃれな店がないなら、作っちゃおう。」

と思ったのがきっかけですね。

そこで市の起業塾に参加し、勉強しました。

そしてその起業コンテストで優勝し、

たくさんの方からの協力もあって、

そこから1年でジェラート店オープンを実現しました。

もともとネイルサロンの店舗でも

地元の子ども達にサロンを身近に感じてもらうために、

ハロウィンイベントやお祭りの屋台出店など、

色々やってきました。

こどもたちが大人になった時に

当たり前にあるお店でありたい。

そんな想いで他業種である

ジェラート店にチャレンジしたんです。

この話を聞くとトントン拍子で

順調に聞こえるかもしれませんが、

ネイルもジェラートも難しいですよ！

だからみんなに助けて！って

力を貸してもらっています。笑

なるほど...ひででさんの人に対する温かくて熱い想いがあってこそのアイデアであり、行動力ですね。理想の経営者像などはあったのでしょうか？

経営者として私が尊敬しているのは、

同じ商店会でお世話になっている

50年続くハンバーグ屋さんのおじいちゃんなんです。

その方は当たり前のように近所の子どもたちに挨拶をしたり、

勉強とは違う大切なことを教えてくれるような人なんです。

昔よりも、他人のことまで面倒見たり気にかけてくれるような

いい意味で「お節介な大人」って、

今は少ないよう思います。

でも、それってカッコよくないですか？

ベンツに乗る社長もかっこいいけど、

ママチャリに乗って

「困ったことないかー？」って街中を

パトロールしてるじいちゃんに憧れたんです。

確かに。今は「ご近所同士でも顔を知らない」なんていうことも当たり前にありますもんね。ひででさんが理想とする大人が増えたら子ども達も安心するでしょうし、ますます活気溢れる街になりますね！

そんなひででさん、2022年の春にはさらにトータルビューティーのサロンもオープン予定ということですが、ネイルサロンは4店舗目ですね！本当にすごいです！

私を突き動かす原動力は。

子育てにサロンにジェラートに、本当に幅広くご活躍していらっしゃるひででさん。そこでお聞きしたいのですが、ご自分を動かしているその原動力は何なのでしょうか？

そうですね。

私も正直、もう十分幸せで家族や友達や

仲間と楽しく生きている。

今が最高に楽しいんです。

もともと野心家ではないですし、

競争とかも大嫌い。

お金持ちになりたいとかもあんまりないです。

（みんなのお給料はアップしたいので、

そこはコミットしていきますが）

会社を大きくしたい、ということでもない。

でも仲間の夢は一緒に叶えていきたいんです。

なんか、ワクワクしちゃうんですよね！

「この物件やらない？」って

声をかけられた時に仲間の顔が浮かぶ。

楽しいことが大好きだから

良いイメージが膨らんでしまったときの返事は、

「はい」か「イエス」か「喜んで！！」

振り回されてる仲間たちはいつも苦笑いです。

今回のコロナ禍で借金をして

2ヶ月の休業を決意したときに、

自分に守りたいものがあるということを

改めて実感したんです。

そして守りたいものがある人間の強さを知ったというか。

それが自分の役割というか生きる使命なのかなって思いました。

万が一会社が潰れてしまった時でも

みんなの身についた「経験」は無くならないから、

仲間への恩返しって

「教育」とか「仕組みづくり」

だよなって思うんです。　

私を信じてくれた仲間に、

ちゃんと引き継げる組織にする責任は全うしたいんです。

（社長は早くやめたいのと思っているんですけどね。笑）

そうなると、まだ私やること山積みですね。汗 

まだまだ頑張ります！

ありがとうございます。仕事にワクワクを持ち続けるってすごく素敵です！最後の質問なのですが、5年後はどんなサロン、どんな自分になっていると思いますか？

5年後はどんなサロン、どんな自分でいたいか

そうですね。まずみんなを起業させたいですね。

仲間たちの思い描くいろんなサロンが出来てたらいいな。

いきなりリスクを背負って独立、

ではなく「社内起業」とかで応援したい。

上下もなく、みんなが主役。ライバルでなく仲間。

お客様を取り合うんじゃなくて、一緒に増やしていく。

私は、社長の座を譲って

みんなの応援団長としてニコニコ笑っていられたら最高です。

・・・なんて読み返したら

とっても暑苦しい回答ばかりになってしまいましたね。

でもこれが今の私の想いなんです。

この度は貴重な体験をさせていただき誠にありがとうございました。

ありがとうございました。ひででさんのような温かい人の下で働きたくなりましたし、自分もそんな人になりたいと思いました。インタビューの中で何度も周りに対しての感謝を語っていたのもとても印象的です。そしてチャンスを掴むために自分から行動し、周りも巻き込みながらみんなでハッピーになる。ひででさんの周りはハッピーで溢れていますね！今回は大変貴重なお話ありがとうございました。これからも応援しています！

●プロフィール●

名前：金澤秀子（38歳）

ネイリスト歴：10年

ネイル＆アイラッシュサロンを3店舗

・Candybase本店
・Candybase drive-in
・BIG HOLIDAY
・Candybase North up　（来春オープン予定）

「地元富谷市を子供達の自慢の故郷を作ろう」をコンセプトに作った
ジェラートショップを2店舗

and tomiya gelato
Gelatobase

経営する4児のママネイリスト。

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