見出し画像

無為の青春

詩と文章の二択だと、
文章のほうが、受けがいいらしい。
ダッシュボードに、そう書いてある。
幸い、文藝の世界では、わたしはバイだ。
…よろしい、文章を書いてみよう。

わたしは、16歳のときに、精神の病を発病した。
藪医者にかかり、24歳のときまで、放っておかれた。両親が不審に思い、都内の大学病院に、
わたしを連れていったところ、検査入院となった。
数ヶ月の入院のあと、わたしは正式な病名を告げられた。
「精神分裂病」(現在でいう、統合失調症)。
わたしは、後頭部をハンマーで殴られたような、
強烈なショックを受けた。
ああ、わたしの人生、終わったな…と、思った。
ちなみに、人生のステージが変わるにつれ、
わたしの病名も、変化している。
現在は、「自閉症スペクトラム」である。

入院しているうちに、
わたしは、集中力の欠如により、
本が読めなくなった。これは、現在も続いている。
つまり、わたしが文藝の世界で勝負しようとしたら、24歳までに読んだ本、文章、語彙で、
トライするしかない、ということだ。

大学も、卒業を目前にして、
中退せざるを得なかった。
ゆえに、わたしの最終学歴は、県立千葉高卒、だ。

退院後数年間、わたしは、
母に新聞の見出しを朗読してもらい、
聴きとった言葉を漢字で紙に書く、という、
子どものような練習をしていた。
そんなふうにして、わたしの青春の日々は、
無為のうちに通り過ぎていったのだ。

…今回は、このあたりで。
反応があれば(なくても)、また、書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?