【ショートエッセイ】ずっと心に残り続ける曲
何度聞いても飽きない曲がある。
何年も聴き続けているのに、いつも新鮮に聞くことができる。
ぼくはその曲を集めて、スマホに登録して毎日のように聞いている。
曲調が凝っているわけでもない、詞が奇抜な訳でもない。
なぜか聞くたびに心の中にスッと入ってくる。
たぶん誰にもそんな曲ってあるんだろうなぁ。
一回聞いただけで虜になってしまう。
その人のその時の感性と心情に訴えるメロディーと歌詞があるのだろう。
それはすごい確率だ。
人の心は移ろうもので、その時に置かれた環境で変わってしまうものだ。
今日は気持ちが高揚しているが、明日は憂いているかもしれない。
それに毎日違う曲を取っ替え引っ替えして聴いている訳ではない。
そんなピンポイントのタイミングで、またまた聞いた曲がピッタリと心にはまってしまう。
わからなかったパズルのピースが、ピタッとはまるように。
そんな出会いなんて奇跡的な確率だ。
一旦はまってしまうと、もう取れることはない。
いつまでもぼくの心に居座り続ける。
ぼくとってこの出会いはとてもありがたい。
今日は何を聞こうかと迷うことがなくなるからだ。
特に忙しい訳ではないが、あれこれと曲を探す時間がなにかもどかしい。
いつものタイミングでいつもの曲、ちょっとしたルーティンだ。
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。