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【ショートエッセイ】筋トレの代償

筋トレは筋肉を大きくするために行うもの。
当然ながら、やればやるほど筋肉が大きくなる。

それを誰かに見せるわけではない。
ただただ自己満足のため。
趣味とはそう言うものだと思っていた。

夏が来る。
嫌な予感がして、タンスにしまっていた夏物のスラックスを穿いてみた。

案の定、ウエストも太ももも入らない。
去年は余裕で穿けたのに。

筋トレをして、毎年のようにスラックスを新調していたら、何のためにやっているのか。
ただのお金の無駄使いじゃないか。

きっと誰もがそう思うのだろうな。
でもぼくは人にバカだと笑われても、筋トレをやめない。

筋トレで生計を立てようとは思っていない。
でも何かで大成した人は、何かを代償にしてきたはずだ。
代償は付き物だ。
代償を払ってでも手に入れたいものがある。

ただし妻には申し訳ないので、お小遣いを節約して貯金しよう。


小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。