鈴々堂/rinrin_dou@昭真

鈴々堂管理人のゆりぱせりです。作家になりたいという夫の夢をかなえるべく、嫁がnoteで…

鈴々堂/rinrin_dou@昭真

鈴々堂管理人のゆりぱせりです。作家になりたいという夫の夢をかなえるべく、嫁がnoteでサポートしていこうというプロジェクト。 2024年1月1日、天赦日、一粒万倍日の吉日にあやかってスタートしました。 心にしみるエッセイやロマンを感じる時代物など。コメントは作者の昭真より。

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「鈴々堂 rinrin_dou プロジェクト」を始めます。

こんにちは。鈴々堂/rinrin_dou管理人のゆりぱせりと申します。 これまで韓ドラ沼のnoterとしてただただ韓ドラが好きという記事を書いてきて2年ほどになります。 noteでは…

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 8歳

文枝の様子がおかしくなったのはこの頃だった。 真司はあれほど手が掛からなかったのに、歳之にはほとほと手を焼いた。 気に入らないことがあるとすぐに泣きだし、言うこと…

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 7歳

誠司はたまの日曜日くらいが真司の相手をしてやろうと思った。 誠司は文枝と二人の息子を連れて近所の公園に出掛けた。 「真司、キャッチボールをするぞ」 家から持って…

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 6歳

真司は小学校に入学した。 真意は真新しいランドセルを背負って毎日小学校に通った。 誠司は無理をして真司に勉強机を買ってやった。 真意は毎日のようにその机に座って、…

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 4歳

真司の身長も伸びてきて、一人でトイレにも行けるようになった。 お箸の持ち方もすぐに習得したし、服も自分で着替えられる。 真司は何でも呑み込みが早くて手が掛からなか…

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 3歳

誠司が勤める鉄工所は日本の景気に支えられて、売上を順調に伸ばしていた。 しかし給料はそれに比例して上がらない。 真司のこれから成長していけば、食費を含めた生活費…

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ようやく片言だが真司は言葉を覚えてきた。 最初に話した単語は「おちゃ」だった。 この頃から文枝は母乳を卒業させて、お茶を飲んでいた。 文枝が「お茶を沸かさないと~…

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 1歳

真司は寝返りが打てるようになった。 この頃は、現代と違って使い捨ての紙おむつなどなかった。 真司がウンチをするたびに、布のおむつを洗っては乾かし、洗っては乾かす。…

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 0歳

小日向家に赤ちゃんが誕生した。 体重は3000g、元気な男の子だった。 素直に真っ直ぐ育ってほしいと両親が願いを込めて、その子は真司と名付けられた。 母の文枝に抱かれ…

【ショートストーリー】地球が終わるときに

突然のニュースだった。 あと数時間で巨大彗星が地球に衝突する。 その時、私は出張先にいた。 人々は大混乱に陥って、交通機関の全てが麻痺してしまっていた。 車は大渋…

【ショートエッセイ】理想的な人生なんてあり得ない

順風満帆な人生なら、毎日愉快に暮らせられる。 好きなタイミングで好きな仕事をする。 何もかもが思い通りに進み、ストレスを感じることもない。 誰もが理想的と思える…

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最近、下腹のお肉のたるみが気になってきた。 筋トレは相変わらず続けているが、どうせやるならダイエットも兼ねたい。 以前のようにジョギングをすればいいのだが、それ…

【ショートエッセイ】"ありがとう"は一種類だけ

「ありがとう」にも2種類あるような気がしていた。 とりあえず口先だけであいさつのように言う「ありがとう」と、心の底から感謝の気持ちを込めて言う「ありがとう」。 た…

【ショートエッセイ】信じてくれてありがとう

子供の頃から野菜が嫌いだった。 その代わりお肉ばかり食べていた。 だから少しぽっちゃり体型だった。 お袋は何も言わなかった。 "もっと野菜を食べなさい"と言われたこ…

【ショートエッセイ】騙されて悪いことなんかない

例えばすごい高金利が得られると話を持ちかけて、大金を騙し取るような詐欺まがいな犯罪が後を経たない。 当然のことだが、人を騙してお金を騙し取るなど、許されない犯罪…

「鈴々堂 rinrin_dou プロジェクト」を始めます。

「鈴々堂 rinrin_dou プロジェクト」を始めます。

こんにちは。鈴々堂/rinrin_dou管理人のゆりぱせりと申します。
これまで韓ドラ沼のnoterとしてただただ韓ドラが好きという記事を書いてきて2年ほどになります。
noteではたくさんの韓ドラ好きさんと出会い、記事を読ませてもらってスキしたり、スキしてもらったり交流させていただいてきました。

そしてこのたび2024年1月1日、天赦日×一粒万倍日という縁起のよい日にあやかって、以前から考えて

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 8歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 8歳

文枝の様子がおかしくなったのはこの頃だった。
真司はあれほど手が掛からなかったのに、歳之にはほとほと手を焼いた。
気に入らないことがあるとすぐに泣きだし、言うことを聞かない。
それに誠司は仕事が忙しくてなかなか家にいない。
文枝のストレスは限界を超えていた。

ある日、ほんの出来心で立ち寄ったパチンコにそれからも通い出すようになった。
それがエスカレートして、真司と歳之を家に置いたまま出掛けること

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 7歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 7歳

誠司はたまの日曜日くらいが真司の相手をしてやろうと思った。
誠司は文枝と二人の息子を連れて近所の公園に出掛けた。

「真司、キャッチボールをするぞ」
家から持ってきたゴムボールを真司に投げてやった。
「ぼくはいいから、歳之と遊んであげていいよ」
「今日は真司とキャッチボールがしたい気分なんだ」
“俺といる時は気を使わなくていいんだぞ、真司”
誠司は心の中でそう思った。

二人はゴムボールでキャ

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 6歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 6歳

真司は小学校に入学した。
真意は真新しいランドセルを背負って毎日小学校に通った。

誠司は無理をして真司に勉強机を買ってやった。
真意は毎日のようにその机に座って、絵を描いたり、粘土細工で遊んだりしていた。
誠司も文枝もその姿を見ると、無理をして買った甲斐があったと喜んだ。
実は逆だった。真司は両親の嬉しそうな顔を見たくてそうしていた。

真司はとにかく弟・歳之の面倒を良く見た。
小学校から帰って

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 5歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 5歳

「真司、お母さんはしばらく家にいなくなるから、おじいちゃんの家に泊まって来い」
真司は子供ながら、ただならぬ空気を感じ、理由もわからず誠司の言う通りにした。
誠司の父母の家に預けられた真司は、泣き言一つ言わず、家に戻れる日を待ち望んだ。
祖父母は優しく接してくれたが、真司があまりに行儀がいいので、真司を褒めちぎった。
そのままずっと預かってもいいとさえ思った。

ある日、誠司がふらっと真司の元に現

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 4歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 4歳

真司の身長も伸びてきて、一人でトイレにも行けるようになった。
お箸の持ち方もすぐに習得したし、服も自分で着替えられる。
真司は何でも呑み込みが早くて手が掛からなかった。
誠司も文枝も真司の成長に目を見張った。

「文枝、よその子はこんなに手が掛からないのか?」
「それが・・・、この子は少し違うみたい」
あまり手が掛からなくて、行儀がいいことに二人は返って真司がおかしいのではないかと懸念するように

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 3歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 3歳

誠司が勤める鉄工所は日本の景気に支えられて、売上を順調に伸ばしていた。
しかし給料はそれに比例して上がらない。

真司のこれから成長していけば、食費を含めた生活費も増えていくだろう。
誠司の残業は深夜に及ぶこともあったが、残業代も満足に払ってもらえない。
この当時は、現代で言うブラック企業で世の中が成り立っていた。

真司はすでに歩行ができるようになり、両親と会話もできた。
誠司がなけなしの小遣い

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 2歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 2歳

ようやく片言だが真司は言葉を覚えてきた。
最初に話した単語は「おちゃ」だった。
この頃から文枝は母乳を卒業させて、お茶を飲んでいた。
文枝が「お茶を沸かさないと~」、「真司、お茶を飲みなさい」と毎日のように連呼していたから、自然とその言葉を覚えてしまったのだろう。
何を最初に話してくれるのだろうかと期待していた誠司と文枝は、さすがに感動が薄まってしまった。

日曜日になると三人でよく散歩に出かけ

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 1歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 1歳

真司は寝返りが打てるようになった。
この頃は、現代と違って使い捨ての紙おむつなどなかった。
真司がウンチをするたびに、布のおむつを洗っては乾かし、洗っては乾かす。
子育て以外の家事は、真司が生まれる前と何ら変わらない。
それに真司のお守りが加算された。
一体何回洗濯をし続けなければならいのだろうか。
文枝は気が遠くなる思いがした。

誠司は真司の夜泣きに悩まされた。
朝は6時に起きて出勤し、夜は

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【連続note小説】日向食堂 小日向真司 0歳

【連続note小説】日向食堂 小日向真司 0歳

小日向家に赤ちゃんが誕生した。
体重は3000g、元気な男の子だった。
素直に真っ直ぐ育ってほしいと両親が願いを込めて、その子は真司と名付けられた。
母の文枝に抱かれた真司は、まだ見えないはずの目で父・誠司を見つめていた。
看護師にまだ小さい真司を抱かせてもらった誠司は、涙を流して喜んだ。

誠司は鉄工所で働くどこにでもいるサラリーマン。
文枝は優しいが芯の強い女性だ。
二人は誠司が働く工場で出

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【ショートストーリー】地球が終わるときに

【ショートストーリー】地球が終わるときに

突然のニュースだった。
あと数時間で巨大彗星が地球に衝突する。
その時、私は出張先にいた。

人々は大混乱に陥って、交通機関の全てが麻痺してしまっていた。
車は大渋滞を呼び、暴動により鉄道は走るに走れない。
慌てたところで、地球自体が消滅するのにどこへ逃げようと言うのだ。

ここから歩いて帰られる距離ではない。
私はこのまま家族に会えずに、地球最後の時を迎えるのかと諦めていた。

携帯電話で何度も

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【ショートエッセイ】理想的な人生なんてあり得ない

【ショートエッセイ】理想的な人生なんてあり得ない

順風満帆な人生なら、毎日愉快に暮らせられる。
好きなタイミングで好きな仕事をする。

何もかもが思い通りに進み、ストレスを感じることもない。

誰もが理想的と思える人生だが、たぶんそんな人は世の中に存在しないんだろうな。

ぼくらはいろいろなしがらみを抱えて生きている。
家族、職場、社会に属していれば、自分勝手に生きていくなんて許されない。

人と人が関わって生きている限り、しがらみから逃れること

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【ショートエッセイ】筋トレはバランスを考えてやった方がいい

【ショートエッセイ】筋トレはバランスを考えてやった方がいい

最近、下腹のお肉のたるみが気になってきた。
筋トレは相変わらず続けているが、どうせやるならダイエットも兼ねたい。

以前のようにジョギングをすればいいのだが、それではせっかく付けた筋肉が減ってしまう。
そこで足をメインにした筋トレメニューを試してみた。
足の筋肉は身体の中でも大きいから、足を鍛えると消費エネルギーも多くなる。
よく足トレと言われる。

足トレと言えばスクワット。
スクワットは足だけ

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【ショートエッセイ】"ありがとう"は一種類だけ

【ショートエッセイ】"ありがとう"は一種類だけ

「ありがとう」にも2種類あるような気がしていた。
とりあえず口先だけであいさつのように言う「ありがとう」と、心の底から感謝の気持ちを込めて言う「ありがとう」。

たぶんぼくが普段使っていたのは、口先だけの「ありがとう」だったんだろうなぁ。
何だかやってもらって当然だけど、相手に悪い印象を与えないように・・・。

その裏には自分の思いが見え隠れしていた。
そんなことぼくならいつもやっている。
それが

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【ショートエッセイ】信じてくれてありがとう

【ショートエッセイ】信じてくれてありがとう

子供の頃から野菜が嫌いだった。
その代わりお肉ばかり食べていた。
だから少しぽっちゃり体型だった。

お袋は何も言わなかった。
"もっと野菜を食べなさい"と言われたことがなかった。
カレーライスを作ってもらっても、野菜が入らないようにすくっていたけど、何も怒られなかった。
ぼくはそれに甘えて、ほとんどの野菜を食べようとしなかった。

小学生の高学年になって、こんな食生活をしていてはダメだと自ら悟っ

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【ショートエッセイ】騙されて悪いことなんかない

【ショートエッセイ】騙されて悪いことなんかない

例えばすごい高金利が得られると話を持ちかけて、大金を騙し取るような詐欺まがいな犯罪が後を経たない。

当然のことだが、人を騙してお金を騙し取るなど、許されない犯罪行為だ。

なぜか騙された方も、後ろ指を指されるような扱いを受けることがある。
騙されただけなのに、なぜそんなことになるのだろうか。

騙された人を責める人は、きっと欲ボケて一獲千金なんか狙おうとするからダメなんだって言うのだろう。

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