10月23日

私の22年の人生を語る上で欠かせないもののうちの一つである『音楽』
特にクラシック音楽がとても好きだ。

私に音楽の素晴らしさを教えてくれたのが、祖父である。

その祖父が亡くなって、今日でちょうど一年が経つ。


保育園生の頃は、両親が共働きだったこともあり
祖父、祖母に面倒を見てもらうことも多かった。

そんな中で、クラシックに詳しい祖父が、色々なクラシック音楽の演奏会に連れていってくれた。

その影響で、私はピアノや他の楽器を習うようになった。
祖父は私の演奏会にも毎回必ず足を運んでくれていた。

優しくて穏やかで、いつも大きい口を開けて笑う祖父のことが、私は大好きだった。

そんな祖父も年を取り、4年くらい前から色々な病気を患っていた。
「もう長くない。」と自分でもよく言っていた。

コロナの影響もあり演奏会にもなかなか行けていないようだった。

私は演奏を聴いて少しでも元気になってもらいたくて、色々な人に協力していただき、祖父の通っていたデイサービスで演奏をする機会をいただいた。

サプライズのつもりだったが、何故か祖父は知っていて、
演奏会の1ヶ月前に
「今度、演奏するんだろ。楽しみにしてるよ。」
と電話をくれた。

この電話が祖父との最後の会話になった。

その二日後である一年前の今日、祖父は他界した。
その時のことは、思い出すと今でも涙が止まらなくなるので、書けない。


楽しみにしてくれていた演奏会、つらすぎて開催するか正直迷ったが
生前、祖父がお世話になったデイサービスの職員さん達や利用者の方々にも
楽しんでもらいたいという気持ちもあったため、開催することにした。

演奏が終わったあと、聴きにきてくれていた母が、
「じいじ、絶対いたよ。聴いてたよ。」
と言ってくれた。

私が楽器を続けている限り、クラシックを聴き続けている限り
祖父も天国から一緒に聴いていると思う。

だから私はこれからもずっと、音楽が好きだ。

じいじ、ありがとう。
大好きだよ。

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