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そして私は、メイクで20歳は若がえった‥(に違いない)

むかし、パートナーの病院に付き添ったとき、看護師さんに言われた一言が、忘れられない。

「お母様ですか?」

なんと私は同い年のパートナーの妻なのに、母親に間違えられたのだ。
まだ、30歳だったというのに。

そのときの私は幼稚園児の子供を2人育てていて、すっぴんで、メガネで、デコ出しだった。
服はヨレヨレで、疲れ切っていて‥。
子育てを頑張っていた。

のんきな顔をした20代にも見えるパートナーと、疲れ切った私は同い年にも関わらず、そんなに歳が離れて見えるのだと思うと、やるせなかった。

頑張ってるだけなのに、自分は若さを失い、全然子育てに参加してない相手が若いままだなんて、悔しすぎる。

それから子供が小学校の高学年になり、だいぶ子育ても一段落してきた頃、私はようやく化粧を本格的にするようになった。

すると娘が、「YouTubeで、メイク動画いっぱいあるよ」と教えてくれた。
もともとメイクが苦手な私は、YouTubeのメイク動画で、「詐欺メイク」の動画を研究してみることにした。

なんかもう、キレイになるメイクとか、美しさを引き出すとか、そんなお上品なメイクの仕方はいらないと思った。

なにせ私は一度、おばあさんに間違えられた身。
いまさら、ちょっとくらいキレイになってどうするよ。

どんなにニセモノでもいいから、思い切り若く見えて、思い切りキレイになれたほうがいい。
元の私の顔なんか、活かさなくていい。
とにかく盛れる方がいい。
もう、若くはない。

そんな乱暴な気持ちでメイクを学んだ結果‥。
ちゃんとキレイになれたのだ!

まず、メガネを「カラコン」に変えた。
しかもしっかり盛れるやつ。

それから、「二重テープ」を導入した。
アイプチとか生ぬるいことは言わない。
テープ貼ってるってバレてもいい。盛れるならもう、なんでもいい。

さらに髪の毛を「ローズブラウン」に染めた。
大量の白髪を、ちょっとおしゃれなハイライトに見せかけるために。

もちろん他にもいろいろやった。
アイメイクもしっかりと3色塗り。
涙袋にもグリッターをのせる。
マスカラも繊維が入ってボリュームアップのもの。
ホントはつけまつげをつけたいけど、不器用すぎてできなかった‥。

眉毛はペンシルとワックスとパウダーの3点づかい。
肌は下地とコンシーラーとリキッドファンデとハイライトパウダーとノーズシャドウを入れて、これでもかとしっかりと。
厚塗りすると歳をとって見えるからあくまで薄く、という動画もあるけど、そんなの若い人がやることで、年取ったらシミを隠すため、厚塗りで、もういいんだ。

デコメガネだった私は、だいぶ変わった。

そして娘からは、「お母さん、昔より若くなってる!」と言われた。

ヤッホーい!(←喜び方が若くない人)

そして今では私は野球をやって10キロも痩せて、お腹もへこんでいるし、体も昔よりずっと引き締まった。
完全に肉体まで若返った。

対して、パートナーは順調に歳をとり、ビールっ腹。
ザマーミローと、叫びたい。

そして私は40にして、前より若い見た目を手に入れた。
前にパートナーの母に間違えられた時は、50か60くらいに見えたということだから、今はきっと、その頃から考えると20歳は若返ったように見えるに違いない。

しかし60歳に間違えられていたとして、20歳若返ったら、40歳だ!

それ、今の歳じゃん!

ほんとに若返ったかどうかはともかくとして、とにかく今は年相応には見えるようになったということなのだった。
よかった‥(?)

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