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meiyo One-Man LIVE 「POP SOS」 レポ

まだコロナ前、私がギターポップレストランという音ゲーマー御用達ライブに度々足を運んでいた頃、そこでmeiyoに出会った。
meiyoは変則的で難しそうな曲のドラムを叩きながら涼しい顔をして歌っていた。ドラムボーカルのバンドを見たのが初めてだったのでかなり度肝を抜かれた。
どっちも上手くない?ドラムは分からないけど少なくとも歌は上手い。ていうかそんなバコバコ叩きながら声を歪ませずに歌えるもんなんだ?
シトラスとサースティが好きだった。
『羊の皮をかぶった山羊』は良い曲揃いなので世の中の人間はもっと聴いて欲しい、Spotifyにあるんだから。

それから何年か後、TikTokで『なにやってもうまくいかない』で世間に認知されたmeiyoは晴れてメジャーデビューしたのだった。
これは山羊バムには入ってなさそうな曲。(もしかしたら売る事を意識して書いた曲かもしれない)
そうなるとやはり昔の方が良かったと言われる事があり、本人も悩んだ事があったようだ。自己プロデュースが出来るというのはちゃんとした武器だと思うのでどちらも持っていればいいと思うけどね。普通は売ろうと思って売れるもんでもないので才能だ。
売れた後のmeiyoは売れ線の曲の合間にたまに純な感じの曲を混ぜてきてそれもまた愛おしい。
ただの個人の感想が本人の目に入る時代は難しいね。言葉は以前よりも丁寧に扱わないといけない。
私はどちらも好きだよ。多分noteだと本人には伝わらないけどね。

レポと言いながらレポが始まらないしレポがオマケになってしまった。

そんな思いを持ちながら出不精な私はギタポぶりにmeiyoに会ったのだった。
TikTokきっかけで人気になったのでさぞ若い子が多かろうと思った会場は、同年代かそれより上が多そうだった。保護者会だ、みんなこの時を待っていたんだな。

今日のmeiyoはたまにギターを弾くボーカルだった。毎回スタッフがギターを持たせたり回収したりしてたのが面白かった。
ドラムボーカル見たかったな〜と思っていたらちゃんとやってくれた。期待に応える男。(スタッフはやはり忙しそうだった)
meiyoのMCは独特のリズムでたどたどしい日本語を喋るのでコール&レスポンスがイマイチ上手くいかない。あんなに歌詞はすらすら喋れるのに言葉の出力は遅いタイプなんだな〜。言葉より音楽で語る男。(保護者会と本人の愛嬌で乗り切りました)
不器用ながらも絶対に楽しませてやるという気持ちを感じたMCだった。
メンバーも愉快だし色々な演出があって見ていて楽しかった。
アンコールで今日やった曲を全部歌った時は流石にびっくりして笑っちゃったけど。
ライブの演出はKENさんをリスペクトしたらしい。凄いことをする人もいるもんだな。
解散したバンドへの気持ち、コロナで潰れたライブハウスへの気持ち、亡くなった人への気持ち、後悔。生きていれば辛いこともある、meiyoはPOPに救われてきたと語った。君たちもそうでしょうと。
亡くなってしまった人の音楽もmeiyoの音楽を通してたくさんの人に伝わればいいと。

そういう消化もあるよな。いやそういう消化があるのは羨ましいなと思った。
そういえば経典をじゃらじゃらすることで読んだことになるみたいなのあったな。私の気持ちを乗せて曲を聴いていればこの気持ちも消化できないかな。

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