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「夢に向かって」

2022年11月某日
(前回 「初めてのガーディアン」「ガーディアンとギフチャレ」「二人のイベント」)

 ガーディアンをしていたお絵描きVライバーXXさん🐬は、毎日夜配信を心がけており、1配信で一つのイラストを描き上げる、、という結構ハードルの高い目標を立てていた。
 しかし枠に人が集まることが中々なかった。少なくとも数人いれば何とかなるとも思われるが、自分を抜いて「0人」という事もしばしばあった。これはひとえにVライバーであることの大きなハンデから来るものと思われた。事実通りすがりのリスナーさんから「なんで顔を出さないの?」といった書き込みが散見されていた。

 ライバーXXさんが体調を崩しながら配信をつける、、という事が始まっていった。無理をするタイプなので、鎮痛剤を飲んで2時間我慢してライブをして、頭痛を先送りして、、という悪いループが生まれてしまっていた。

 一方で、ある程度の「成果」は出していた。LINEスタンプも完成させたし、グッズ販売サイトでイラストTシャツやマグカップも登録を行う事が出来た。

 ライバーXXさんにとってやりたい事はなにか?と考えると、
「自らのイラストを磨き上げ、キャラクター化やブランド化し、その成功への道を皆と歩んでいく」
のような感じか、と思われる。
 そう考えると理想は、イラストやデザインを作っていく過程を共に見ていき、成長していくさまを共有する事であるが、それをあえて言わば「イチナナ村」でやって、葛藤して上手くいかず…有料ギフトが思ったより飛ばないから、無理をして配信を付ける、、、という事が続くのであれば、それは意味があるのか。
 そもそもライブ配信である事にもまずはこだわらず、夢に向かっていろんなアプローチで挑戦してみてもいいのでは、、と思えた。

 そう思ってライバーXXさんが2週間の休みを取っているときに、直接本人に、「一旦イチナナにこだわらなくても良いのではないか?」と話してみた。
 ライバーXXさんは納得してくれたのか、それとも漠然とした重圧から解放されたのか、そういってくれてありがとうの言葉と共に無期限休養へと入っていった。

 もちろんライバーXXさんのお喋りも面白く、配信も楽しくてそれが無くなってしまうかもしれないという寂しさはあったが、ライバーXXさんの「一番やりたい夢」を考えたときに、配信そのものが障壁になってしまうかも知れない、、と思ったし、本人のイラストはとても好きなものなので潰れてしまうのは勿体ない、、と思い相談させて貰った。

 やりたいことはどこにあるのか、、を考え抜いてライブ配信にこだわらないという選択肢もきっとあるだろう。そして、もし叶うなら成功してライブ配信に元気に戻ってきて、このころの話をしたい。


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