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星屑199 まわすはなし

2019年12月12日

 気がつけば2019年も1ヶ月を切り、なんだかあわただしく過ごしています。やっと仕事も慣れ始めたかな、といった感じです。

 ここ数週間は、仕事や制作で遅くに帰り、土日も素材の買い出し以外は引きこもる……という生活をしていました。外に出たら思ったよりも寒くてびっくりするし、しっかりした上着をきているはずなのに寒かったり、マフラーが用をなしていない気がしたり。

 かなりインドアに寄った生活をしていたのに、先日バーベキューに行くという極端にアウトドアなことをしました。ここ数日の寒さと天気の悪さを忘れるような小春日和と晴天。平日よりも早い時間に起き、なんだか健康的でさわやかな生活、といった感じでした。普段が遅すぎるんですよね。

 よくいくお店の常連同士で、すべてノリと勢いで決めたことなので、最初は本当に大丈夫なのかどきどきしていましたが、杞憂に終わりました。みんな本当に楽しい人たち。一番こわかったことは、10人弱集まっていちばん年上だったことです。普段10以上も年の離れた人たちとしか仕事をしていない分、若さとテンションの高さにびっくりしました。笑いのつぼも感覚もなにもかもちがう……。

 こういった集まりに行くと、よくぶちあたる壁があります。それは、いつもテンションを高く保っていないといけないということ、自分から話題を見つけたり話を振ったり、場を「まわす」ということ。騒いでいないとテンションが低いだとか、面白くないの? と言われてしまうこともあります。私としては十分楽しんでいるし、満足しているのだけど、周りはそう思わないみたいで、そのギャップに疲れてしまう時もあります。そしてうまくテンションを保って面白い話をふれない自分に自己嫌悪を抱く時も。

 つきあいが長い人たちは、私があまり大人数の場でしゃべらないことや、テンションが低く見えても楽しんでいるということを理解してくれています。下手につっこんでこないし、各々のペースに合わせてくれる。本当に助かっています。大学時代、そういった細やかな人たちに囲まれて自分のペースで楽しめた分、都会ならではの、スピード感のある場にいることがますます苦手になりつつあります。そうはいってももういい歳なのだから、いい加減気を回すことを考えなければなりません。

 年末年始にかけて飲み会や集まりが多くなる時期です。自分のほどよい距離感を見つけながら、うまくかわしていこうと思います。


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