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星屑198 すまうはなし

2019年11月27日

 職場で蔓延していた風邪を最後にもらい、鼻水となかなか止まらない咳にやられています。幸い熱はそこまであがらなかったものの、一週間以上咳が続くと困りものです。

 ここ最近は自分の中で急展開な出来事が多く、今は迫り来る仕事の年末進行に怯えながら、引越しの準備をし始めなければ、と構えているところです。上京したときにも感じたことですが、都会の引越しは物件を決める時点でかなりスピードを求められますね。田舎のように入居時期を自由に決めることもできないし、内見ができないまま契約を結ばなくてはいけないところも多々あります。流石に内見できないのはちょっと……と弾いていると、すこしでもいいなと思う物件は案の定人気で、内見も数件待ち、その間に決まってしまうと振り出しに戻るというなんとも博打な感じ。

 今回はたまたま狙っていた物件を内見することができ、その場で流れるように契約しました。思考する時間すらなかった、といえば誇張しすぎですが、今回決めずに次にいい物件に出会えるとは限らないし、これから引越しシーズンに加え、仕事の繁忙期に入ってますますスピードと運勝負に出るのも怖かったので、多少の想定外の出費も長い目で見れば軽いものだろうといい聞かせて踏み切りました。しばらく節約生活です。

 住めば都というように、間取りが多少変でも、水回りが笑うほど狭くても収納がほぼなくても、そこで生活しはじめると慣れるものです。私は根を張りがちなので居心地のいい空間ができるとなかなか動く気になりません。広島にいた頃も、契約更新のときに引っ越したい、大学院に進学する前に引っ越したいといいながら、色々と言い訳をしながら結局六年同じ場所にいました。本や紙などの、物理的に荷物が多いのも原因のひとつかもしれませんが。流れるように住まいを移る人は本当にすごいと思います。身軽に動ける人になりたいですが、私には難しそうです。

 なので今回、部屋の更新に合わせて住まいを変えるという選択をするのは、自分でもかなり大きなことです。ただ、部屋が決まった(しかももう契約ははじまっている)にも関わらず、引越の段取りもまだきちんと決めていないので、無駄に出費が嵩張りそうですが、これも想定外に早く決まったせいだと自分をなだめつつ、粛々と準備にとりかかろうと思います。

 同じ都内でも住む場所が変われば関わる人も変わる。ずっと住みたいと思っていた場所に行くので楽しみです。

 今回はこのへんで。


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