見出し画像

#スナックミー に学ぶSNSマーケ #ノミナー レポート

東京タワーのきれいな夜景も見えるオフィス「虎ノ門タワーズオフィス」にて開かれましたホットリンクさん主催の「【スナックミー・服部氏登壇】お酒片手にSNSマーケティングを学ぶ会 #ノミナーに参加してきました。そのイベントレポートをお届けします!

イベントの概要や登壇者のスナックミー服部さん、ホットリンク飯髙さんのプロフィールはこちらで詳細をチェックしてくださいね。

今回参加した理由

私は普段、マーケティングコンサルタントとして働いています。Webマーケからリアルマーケまで幅広いマーケティングのご提案をお客様にするのが仕事なのであらゆるマーケ分野を網羅せねばならず、今回はSNSについて学ぼうと参加しました。
他にもたくさんSNSのセミナーはありますが、同じ学ぶなら普段自分が愛用しているサービスを通じて学ぶ方が楽しい!ということで今回ノミナーに参加しました。

会場には主に参加者は企業のSNS運用担当かマーケティング界隈の方が多かったようですが、職業柄マーケコンサル目線で刺さったポイントを中心にレポートしたいと思います!

お二人の対談スタート!

セミナーとは言ってもお酒とかわいいお菓子に囲まれてとても和やかな雰囲気で始まったセミナー。ちなみに飯髙さんは始まる前にすでに4本ビールを開けていたそうです(笑)

画像3

(飯髙さん)競合も多い中、お菓子でサブスク始めた理由は?

(服部さん)おやつが好きで始めた。最初は自分でやってみて反応が良かったので、ニーズがあるのではないかととりあえずやってみたら伸びた。

(飯髙さん)サーチとかSEOとか色々ある施策の中でSNSに張っている理由は?

(服部さん)スタートアップは基本お金がないというのがある。インスタ広告はやってもアセットにならないが、SNS運用はアセットになる。ツイッターは違う動きで、スナックミー 専用アカまで出来た。それは狙っても出来ないアセットになっている。

(飯髙さん)スナックミーのUGCの生み出し方は?

(服部さん)ツイートしやすくなるようにペーパーを配ったりしている。ツイッターやったことない人がやるとスナックミー専用アカのようになるので最初のきっかけづくりのためちょこちょこやっている。

これがそのペーパーです↓(かわいい!)

画像4

(飯髙さん)最初の見込みとは違って失敗したことは?

(服部さん)仕掛けても反応ないのは日常的にある。受けなくても気にしない。ユーザーはそもそもちゃんと見てない。インフルエンサーマーケはうまくいかなかった。フォロワー数が多いのが良いのではなく、数多く投稿してくださる方が良いユーザー。特にツイッターは流れているので気にしない。やってる方は飽きてくるが、フォロワーの方の温度感はまた違うことがあるので根気よくやるようにしている。

(飯髙さん)インフルエンサーとは何でしょうか?皆さん答えられますか?人気者のことでしょうか?この1週間で有吉(フォロワー数が一番多い)の投稿見たことある人います?(会場では誰もおらず)SNSは縦のクラスターの構造をしている。虎ノ門で美味しいお店を探すとき誰に聞きますか?虎ノ門に働いている友達に聞きますよね?つまりその人がインフルエンサーなんです。つまりインフルエンサーって身近な人のことなんです。

会場からのQ&A

なんとはなしに会場にいらした皆さんからの質問にお二人が答える形に。

画像4

Q.末永く愛されるために長期的に肝要になる部分は?

(服部さん)既存顧客の満足度を上げることを重視している、KPIとしては満足度=NPSを今追っている。そこの意思決定が難しい。チャーンレートを追っていたこともあるがやめる人に半額にする、というようなことは本質的ではないと思った。上場企業はNPSを追いにくいけどベンチャーなので出来ることだと思っている。

Q.スナックミーのフォロワーを増やす施策は?

(服部さん)サブスクは購入は心理的ハードルが高い。公式アカウントは既存顧客が情報取得のためにフォローしている人が多い。広告で増やす方法とフォローしておくと有益な情報があるということを認知してもらう方法がある。

(飯髙さん)企業アカウントにフォローが多いのが正ではない。50万人フォロワーがいてその人たちにリーチしてその人たちを介して情報が拡散されると考えがちだけどそうではない。公式アカウントはフォローしない。自分のTLに流れるのは友達。ツイッターは65%が50人以下のフォロワーフォロー関係。90%が300人以下。そこの中で流行っている商品を作っていくことが重要。クラスターは分かれる。クラスターの幅をいかに広げるかが重要。いかに口こまれるかが重要。口コミの内容が肝心。

Q.インスタでなくツイッターを始めた理由は?

(服部さん)ツイッターの方が拡散力がある。山ができてからの波及の力が違う。ツイッターをやっているとインスタが増える。逆はない。インスタは本当に一瞬。インスタは世界観を伝える既存顧客とのコミュニケーションツール。既存のお客様がマネしやすい投稿を心掛けている。

(飯髙さん)90%は300人以下の関係でやっている。ツイッターもFBもインスタもフォロワーのコアは同じ。インスタはいいね数が表示されなくなり、インスタグラマーの価値が問われるようになってくる。アドテクが進化すると個人が逆張りで守られるから口コミはいじられない。どこに口コミが上がっても良い。ユーザーの行動としては、とりあえず届いた幸福度で最初につぶやく。次に写真でインスタをアップする。ユーザーはプラットフォームを使い分けている。となると一番拡散性があるプラットフォームがツイッターなのであればそこで口コミを発生させるようにすればよい。

Q.ツイッターの施策がうまくいったかどうかの指標は?
(服部さん)画像付きツイートの数は追っているが、定性的なことを重視している。同じ一投稿でも深さや熱量がちがう。CSのKPIもツイッターとかでどれだけ褒められるかにしている。温度感が大事なのでエゴサしながら追っている。

※ここでなんと飯髙さんが話を聞いてなかった事件発生(笑)でも何となく合わせるさすがのアドリブ力

(飯髙さん)口コミが多いと指名検索が増える。指名検索はCVR高い。その前に探すきっかけ作りが必要。(SNSはそのコンテンツになりうる)ブランドが中心にあってその中で各種施策のどこにコストをかけるかがマーケターの仕事。

Q.UGCを発生させるしかけと思考法は?
(服部さん)施策というほどではなく毎日とりあえず手数を増やしてやっていくほうがよい。シンプルな方がよい。

(飯髙さん)UGCにも二つの文脈がある。製品・サービスベースのUGCは素晴らしい。でも製品の名前が出ない方が多い。この場合、コミュニケーション文脈でどうやって口コミを出すかが重要になってくる。製品周辺のコミュニケーション文脈でUGCを生む設計が重要になってくる。(どんべえなら耳猫、CMのキャラクターなど)

Q.SNSの運用体制は?

(服部さん)スナックミーは1名でやっている。他の業務と兼業。

(司会ジェイさん)日本企業でSNS専任はまだまだあまりいない。

Q.ラヴァブル(Lovable)に惹かれた。メルカリは巣鴨で体験会をやっている。ファンはアナログでないか?高齢者にももっと広がるのではないか?

(服部さん)オフラインは大事。年2回イベントをやっていて社員と交流をやっている。お客様との交流。お客様と直接電話で会話したり、SNSに出てこないダークソーシャルの部分も大事にしている。オフラインと両方大事にしている。

(飯髙さん)今回のテーマではなかったので特に触れなかったが、オンラインでもオフラインでも手に取らないと商品はわからない。オンラインオフラインの垣根はない。

ラヴァブル(Lovable)の詳細についてはこちらをぜひ(勉強になるかつ素敵な記事!)

特に印象に残った点

折に触れ、飯髙さんがおっしゃってたこれが印象的でした。

SNSのアカウントを運用するのは手段、目的は売り上げ

私も以前に事業会社でSNSアカウント運用担当していたことありましたが、SNS施策って直接的売り上げへの貢献を可視化しずらく、続けることが難しかったり。当時はほんとにSNS黎明期であまり可視化ツール等なかったのもありますが、でも飯髙さんの話を聞いているとほかの施策と合わせて売り上げのために全体の設計をちゃんとやっておけばもっと違ったのかなと思えたりもしました。

そして、服部さんのお話を伺っていると、スナックミーさんがSNS(インスタ・ツイッター)を中心にお客様とコミュニケーションしながら数や量というより質の高い関係を築こうとしている点が非常に印象的でした。
また、NPSをKPIとしているということでただ数を増やすというよりは本当に長くお付き合いのできる顧客を重要視しているのだなということが伝わってきました。
マーケ施策として顧客を「獲得・刈り取る」というよりはお客様と一緒に関係を築いて行こうという姿勢に非常に共感を覚えましたし、おそらくそれをスナックミーユーザーは感じ取り、それがSNS上での多くの口コミが生まれる要因になっているのではと考えました。ちなみに私もスナックミーユーザーですが(笑)ますます好きになりました!

SNSマーケってお客様とどうコミュニケーションしながら事業をグロースさせていくかという点がコミュニティマーケにも応用出来そうで興味深かったです。なかなか売り上げへの貢献度を可視化難しい点も似てます。

服部さん、飯髙さん、貴重なお話ありがとうございました!お二人のお話をもっと知りたい方はこちらの記事も必読ですよ!

今回の主催&会場提供はこちら!

ちょっとめずらしいバブリーなマイクに驚きましたが、東京タワーも見えるとってもおしゃれなスペースでした!こういうイベントでの会場の良し悪しは参加者のテンションにも影響しますが、今回は会場の装飾もとってもおしゃれで良かったです!ホットリンクのスタッフの皆様、#ノミナー初参加でしたが、楽しかったです!ありがとうございました!

画像3

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?