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英語のしごとで実際に転職してきた結果

 はじめに、私は社内のある分野の翻訳をメインとした業務を行っていますが、その業務で片手で数えられるくらいの回数転職をしています。勤務先によって多少の業務の違いはあったものの、基本的に同様の業務を担当しており、そのような転職の特徴について書きたいと思います。


🌟これまで

 新卒で会社勤めを開始するも、あまり合っているとも思ず、鬱々と過ごす日々でした。暫くして、上司から、翻訳をやってみないかとの打診。もともと語学習得には熱心だったので即「やります」との返事。

 あらためて翻訳学校にも通い、晴れて部署異動ができ、そこから私の翻訳者人生が始まりました。

 ありがたいことに、仕事内容を評価され、自分の天職だと思って喜んで仕事にまい進する日々でした。

 けれども、しばらくすると、

 これが天職なら、もう少し条件の良いところがあるのでは?

 外の世界も見てみたい!

 と思うようになりました。

 そこから数回転職しています。いずれも同じ分野の翻訳をメインとする業務の配属です。入る前からそこの部署で働くことが決まっていました。

🌟専門職の転職の特徴

・社内異動が難しい

 もともと専門職採用なので、同じ社内では、ほかに役立てることもなく、もしできるとしても、そもそも専門職で採用されているため、ほかの部署ではゼロからの人になってしまい、給与も下がりかねないのです。

 実質社内異動の可能性はゼロです。

 人間関係に嫌気がさしたり、何か問題が起きても基本的には社外に出るしかないです。

・スキルを武器に転職しやすい

 専ら特定の業務に従事しているため、経験のアピールがしやすく、何をやっているかも明らかなため、社外であれば転職がしやすいのかもしれません。

 ただ、その際、同じ業務なのになぜ転職したいのかは、自分のなかではっきりさせておく必要はあります。目指す転職先の採用担当者に納得してもらえる理由が必要です。

・世界が狭いので、元の職場との関係は超重要

 世間は狭いと言いますが、こと、同業者の世界は狭いです。社外に出ても、基本的に皆つながっていると考えた方がよいです。

 ただ、逆にそこで信頼を築くことができれば、どこかで拾ってもらえたり、紹介してもらえたりということもあります。

 採用担当者も、実力も人間性も全く分からない人を採用するよりは、どのような人かわかっている人を採用したいでしょうから、信頼は強い味方です。

🌟「転職」自体して何を得たのか

 ここまで専門職としての転職の特徴を挙げましたが、ほかに、「転職」自体で得られたことがあります。

 それは、自分と同じ業務をしていた人以外とのつながりが、今も続いていること

です。

 以前の同僚(といっても必ずしも自分と同じ業務に携わっていたわけではない)とのつながりが今も続いています。業務が異なっていただけに利害関係も薄く、特にもう辞めてしまった職場の人たちなので、心を許して付き合うことができています。

 一時期でも同じ職場の空気を吸っていた人たちは、共通点も多い一方、今は異なる環境に身を置いているため、話していても「共有できることがあり」ながら「新鮮」です。

 少しズレますが、逆に、自分がひとつの職場にとどまっているときに退職者が出た場合、わたしはその退職者とのつながりの維持も大切にしています。

 それは、「共通項」と「異なる視点」の双方をもつつながりに意義があると考えているからです。

 自分が何度か転職していると、そのようなチャンスが二倍、三倍にもなるイメージです。

 そういった人間関係を築きたいと思って転職を重ねたわけではありませんが、結果的に、自分が転職をして得た財産となりました。

🌟結局転職の意味とは

 もう一度やり直すとしたら、専門職であろうとなかろうと、特に若いうちは、迷ったら転職を選ぶような気がします。

  あくまで仮定の話ではありますが。

 あのまま元の職場にいたら良いこともあったかもなと思うこともないとはいえませんが、それは「今振り返って」思うことです。当時は、何か悩みがあって、外に出たかったわけです。

 ということは、その場に踏み止まっていたら、私の悩みは全く解決できなかったとまでは言いませんが、不完全燃焼で終わっていたはずです。

 反対に、外に出たことで、業務は変わらずとも、社外には、新たな人との出会い、人も含めた環境(整備されたIT環境、新しい仕事の進め方等)との出会いがありました。

 新たな挑戦をしなければ、このような出会いはなかったでしょう。

 むやみに社外に出ればよいというものではありませんが、自分で考えてリスクヘッジができるのであれば、

 迷ったら新しいこと

 を選んでいくと、新しい経験ができ、複利効果でさらに新しい経験ができると考えています。

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