洋ナシのタルト

先ずは自分を満たしてから

先日のクライエントは
カウンセリングを受けるのが初めてとのことでした。


今までご自分と時間をかけて向き合ったことが
無いということでしたが
とても優秀な方で
いつも周囲に感謝してこられた方で


「これからはもっと自分に時間を使いたい」とおっしゃっていました。


優秀なだけに仕事に没頭してしまうんですね。


でも
自分を後回しにして
仕事や周囲の人を優先してしまうというやり方は
やっぱり長続きはしません。


途中で疲れてしまうからです。


「自己犠牲」は時に
自分も相手も傷つけます。


「私はこんなにしているのに・・・」
という相手に対する恨みに繋がることもある。


いわばノンアサーティブな状態だからです。


やっぱりまずは
自分を満たす、癒すことが先。


仕事や相手はその次です。


お母さんが、子どもに
「お母さんはこんなにしているのに!!」
と、ついヒステリックになってしまうのは
いつもいつも自分のことは後回しで、家族を優先しているから。

でも、それは
子ども達にとっても自分にとっても
決していいことではないんですよ。


一事が万事そうなのです。


「私さえがまんすれば」
は、皆を不幸にします。


家族は

あなたが楽しそうであれば

幸せそうであれば

嬉しいはずです。


いつも苦しそうな悲しそうな顔をしているあなたを見ていたら

自分まで苦しくなってしまう。


だからと言って、無理に笑っていて下さいということではないんです。

無理して笑うことだって、結局は自分を犠牲にしている。

「私さえ我慢して笑っていればいいのよね」と。


そうではなくて、まずは自分を満たすことをしたらいいんです。

罪悪感を感じない程度の小さいことから。

高級なレストランで自分だけ食事をして、罪悪感を感じてしまうなら

まずは近所のカフェでケーキセットでもいい。

そうやって少しずつ自分を満たす練習をするといいですね。


自分を満たしてから

家族に優しくして下さい。

周囲に感謝して下さい。

仕事に没頭して下さい。


自分を満たしてからでないと

「感謝しなければならない」

という、気持ちになってしまい

「感謝できない自分はダメな自分」となり

結局はまた、「私さえがまんすれば」という思考パターンに陥ります。


自分を満たしてあげると、自然に感謝の気持ちも湧いてきます。

順番を間違えずに。

「まずは自分を満たしてから」です。




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