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雑記:10代だったあの頃も、今も。

私は友達が少ない。
片手で十分なくらいしかいない。それ以外の人たちは、知り合い。

私の友達の定義は【私のいないところで絶対私の陰口を一度も言ったことがないと自信を持って言える】人。みなさんも、よーく考えてみて。意外と、少ないでしょ?笑

そんな私が先日、久しぶりに数少ない友達とLINEテレビ電話をした。

彼女たちは、高校からの付き合いで(うち一人は中1からの付き合い)卒業してからも絶え間なく、半年に一度は必ず会うような仲だ。少し前までは誰かの家か、カラオケボックス(子供たちがどれだけ騒いでも大丈夫だから)で会っていたのだけれど、このご時勢なかなか会うのも難しい。でも、今は顔を見て話せるいろいろな手段がある。大変な世の中になったけれど、画面ごしでも話せれば嬉しい。

私たちは、数えきれない瑞瑞しい放課後を一緒に過ごした。そのうちお酒が飲めるようになって、数えきれない夜を飲み明かして、私だけ煙草を吸って、やめて、それぞれ結婚したり、離婚したり、再婚したり、子供を産んだり、産まなかったりして、家族が増えたり、失ったりしながら、みんなそれぞれに大人になった。

40歳の私たちの悩みは、年相応になった。自分たちの体のこと、家族のこと、子育てのこと、親の老後のこと……そんなことを話しながら、それでもケラケラ笑っていた。

「高校の頃は、好きな男の子の話してるだけで楽しかったのにね!今じゃ悩みも年とったわね」

そんなこと言ってまた笑って。

でも、知っている。覚えている。10代だった私たちには、そのときのそれぞれの切実な悩みがちゃんとあった。それを乗り越えたりやり過ごしたり時にはつぶされたりしながら、どうにかこうにか大人になったのだ。

「誰が一番最初に孫ができるかな?」
「すごい年上連れてきたらどうする?」
「私更年期早そうだから、来年くらいにはテレビ電話しながら汗だくかも」

大人になった今も、それぞれの悩みを、乗り越えたりやり過ごしたり時にはつぶされたりしながら、やっぱり私たちはケラケラ笑っている。

一緒に過ごしてきたかけがえのない時間と膨大な記憶があるから、私は、彼女たちの幸せを願いながら、今日も笑って過ごしている。

友達の少ない私の、大切な人たち。そろそろゆっくり会えたらいいなぁ、と思ったりする午後。





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